日本人の「労道」は小学校教育から始まる
【こんな人におすすめ!】
- 日本人の労働観について「アレ?」と感じる人
- その労働観について「アレ?」と感じても言葉で言い表せない人
【ガツン!ときた一文】
"社畜への洗脳は、会社に入るよりもずっと前の、小学校の時点から始まっていると考えることができます"
(P90)
【ひとこと】
ふだん「脱社畜ブログ」を読んでいるため、本書の内容は特に驚きはしませんでした。
著者の日野さんは、問題視されている日本の「労道」に対して、
「どうしたらええねん」という具合に、具体的に掘り下げられることもできたでしょう。
ですが、あえてそれはせずに「脱社畜」の考えのみにとどめたのは、
まず広く世間に「日本人の働き方の矛盾」に気づいてもらいたい、
という意図が、あったように感じます。
まず気づいてもらわんことには、それ以上具体的に話を進めるのは
ムリじゃないかと。
この動画を見ると、学校教育で「黙って言われとおりに動け!」っていう感じに、
教育を行うことは、かつては世界のどの国でも当たり前のように
行われていたようなんですね。(1:50ごろ)
ただ、それを考慮しても本書を読むと改めて日本の「労道」観って、
特異な存在のように思います。
特異な存在が続くのは野口先生がおっしゃるように、戦時の経済体制が、
いまだに続いているせいかもしれませんね。
【一緒に読みたい本】
1940年体制(増補版) ―さらば戦時経済
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