誰が音楽業界を殺したか?

第2特集の大見出しを、当ブログの見出しにも、そのまま使わせていただきました。
年明け早々、物騒なタイトルですが、15年前と比べて、CD市場の
売上高が、約6,000億円から2,000億円にまで減少すれば、こんな見出しも仕方ないか…。
「3分の1、減少した」のではなく、「3分の1に減少した」というのがポイントです。
iTunesやYouTubeの台頭、海賊版との食い合いなど、既成の事実も、
売上高減少の要因とされていますが、今回の特集では、本質的な原因を述べています。
"しかし、最大の戦犯はレコード会社自身といえる。既存の権益、収益構造を守ろうとするあまり、リスナーの利便性を奪ってきたからだ。"
(P96)
といって、管理人が今回、この特集を取り上げたのは、「犯人」を探すのではなく、
すでに当ブログで述べられている内容を、確認するためです(自ブログの「宣伝」とも言える)。
「コピー」よりも「ライブ」
以前、当ブログでもご紹介した、
「ネットの自由」VS著作権 TPPは終わりの始まりなのかでは、
新聞・雑誌・出版業界の「コピー・ビジネス」の凋落が激しいことを述べました。
しかし一方で、
ライブやイベントビジネスが、わずかながら売上増につながっていることも、
合わせて述べました。今回の特集ではその状況を裏付ける、
Rie fuさんが紹介されています。
"Rie fuさんは、「自分の作品に責任を持ちたい」とネット上でのリリースやコンサートを続ける"
(P102)
Rie fuさんは昨年の4月に、ソニー・ミュージックを辞め、自ら会社を設立して
音楽活動を展開しているそうです。自分で打ち合わせに出れば、キャッチコピーも、
自分で執筆するそうです。
"「全部マネージャーさんがやってくれていた以前が不自然だった。今はすべてを自分でやるのがあるべき姿なのだと思っています」(Rie fuさんのコメント)"
(P102)
Rie fuチャンネル(YouTube)
Rie fu Live / Masaru Kamikura
実はAmazon「お墨付き」のビジネスモデル
Rie fuさんのような、コピーよりもライブ重視のビジネスをすすめている人がいます。
アマゾン・ドット・コムの
ジェフ・ベゾスCEOです。
この記事を書いている時点で、手元に参考文献そのものがないので、
はっきりとした引用はできませんが、過去に書いた記事の、
などで、述べられていたと思います。
既存の書籍関係者から、
「ITモンスター」と恐れられている、
彼の持論は、意外にも
「書店はなくならない」ということだったと思います。
要は、「コピー」による在庫のビジネスは、
アマゾンが全部やるから、
消費者に直接、接する
書店は、商品の案内(コンシュルジュ)に徹すべきだということです。
つまり、これからの、メディア関係者は、
Ri fuさんや
ジェフ・ベゾスの示唆のように、
「ライブ感」を大切にしなければならない、ということになるのだと思います。
【参考文献】であげた、矢沢永吉さんも、そんな感じだと思います。
【関連エントリ】
ネット帝国主義と日本の敗北 搾取されるカネと文化
「ネットの自由」VS著作権 TPPは終わりの始まりなのか
ワンクリック―ジェフ・ベゾス率いるAmazonの隆盛
今週の週刊ダイヤモンド 2012年12月15日号
【参考文献】
矢沢永吉
アー・ユー・ハッピー? (角川文庫)
