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2013年7月9日火曜日

等伯(下)

スマートビエラで「等伯」やってほしい





先日、twitterのタイムラインに流れてきたニュースソースを調べていると、
パナソニックのスマートビエラが、売り出されていることが分かりました。



TVだか、PCだか、Webブラウザだかよく分からないのですが、
注目すべきは、音声でネット検索ができる点です(0:04ごろ)



スマートビエラ ビッグハンド篇










文字だけではさすがに想像するのがつらい…





さて、本書では、おたずねものだった長谷川等伯も赦免され、後世に名の残るような作品が、
生まれてきます。例えば50歳の時の作品である、大徳寺三門雲竜図。


"三門の壁画の様式はほぼ定まっている。天井の中央に円形に蟠龍図を描き、左右に昇り龍と、降り龍を配して仏教の悟りの世界を表現する昇り龍は上求菩提(じょうぐぼだい)、降り龍は下化衆生(げかしゅじょう)。僧たちの理想を具象化したものである"

(P103 第7章大徳寺三門)





Daitokuji / MShades






ぜひやってほしい、ドラマ「等伯」






美術の素養がない私にとっては、壁画の構図や様式を想像するのが、大変難しい。
いちいちGoogleでキーワード検索するのもめんどくさい(分からないところが多すぎるので)。
スマートビエラでやることを前提で、「等伯」をドラマ化してくれないかな~。



そこでこのスマートビエラで、仏教美術の一般教養や大徳寺、長谷川等伯などの
関連情報を画面の下にでも、控えさせておいて、音声や画面タッチで呼び出せるように
してくれたら嬉しい。




また、視聴者の好みに応じて、ドラマや解説の大きさを自由に変えられるように
してほしい。TV番組の質も一気に上がるんでないの?



その番組中で長谷川等伯ゆかりの美術館の企画展やお寺の拝観案内のCMでも
流してくれれば、番組といっしょに広告も見てあげるのだが。
でも、このスマートビエラは、民法テレビ局にとってたいそう評判が悪そうなので、無理かなぁ。



パナの新型テレビCM拒否 技術ルール違反と民放




【関連エントリ】


等伯(上)

2013年7月8日月曜日

等伯(上)

アウトローな絵師・長谷川等伯





本書は、長谷川等伯の半生記です。
日本経済新聞朝刊に2011年1月ごろから、2012年5月ごろにかけて、連載されていたとか。



日経新聞と言えば、「日本を支える企業戦士のみなさま」
のための新聞という個人的なイメージがあります。



そういった日本社会の中枢で、日の当たる道を進んでいる(進んでいる可能性がある)
人たちが読むにしては、ずいぶんアウトローな作品じゃないですか。





大徳寺 / casek





「身分保障」、「安定収入」ぜ~んぶ捨てました






国宝にも指定されている、松林図屏風。言わずと知れた長谷川等伯の作品です。
後世に「国宝」にも指定されているぐらいなので、どんな栄光の道を歩んできた方と、
思えば実は、まったく逆。



長谷川等伯は、生年が1539年で能登国・七尾の出身です。
ウィキペディアの経歴に「30代半ばで上洛」と、淡々と書かれていますが、
自身の軽はずみな行動のために、郷里の七尾から追われる身として叩き出されてます。



余計なことを考えなければ、北陸地方でも定評のある染物屋の跡取り婿として、
妻子ともども一生安泰な暮らしが、保障されていたのに…。現代風にいえば、


  • 地元老舗企業の次期社長の座を捨てた
  • 公務員並みの安定収入を棒に振った


という感じでしょうか。
(もっとも当時、能登では、畠山→佐々→前田と領主が、コロコロ代わっていたので、
そのままの暮らしを、続けていても安泰であったかどうかは怪しいが)




せっかくの京都でもほとんど逃亡生活





おまけにそこまでで無理して出てきた、京都でもひょんなことから、
織田信忠に楯突いてしまい、ときの織田政権から京・大坂では「有名な」お尋ね人に。
14年の間、つてのある寺や公家の屋敷を転々としています。



要するに、当時の長谷川等伯は決して世間に堂々と身を出せない、
アウトローなお方だったのです。満員電車の中で、日経新聞を2つ折りにして身を縮ませて、
連載を読んでいた企業戦士のみなさまにとっては、
何かと、身につまされるようなエピソードが多い作品なのではないでしょうか?



でも、新聞の連載小説になるぐらいだから、みんな長谷川等伯のような、
生き方に憧れているのかなぁ?



【関連エントリ】


等伯(下)



【参考文献】


細野不二彦 ギャラリーフェイク 全23巻セット (小学館文庫)