見渡す限り海しかない世界…あなたはどうしますか?
マグロ船と聞くと、管理人がまず思い出すのが、この本。
日掛け金融地獄伝 こまねずみ常次郎
主人公が借金のカタに、マグロ船に載せられてしまうというシーンがあります。
そういうイメージが先にできてしまったので、あまり良いイメージがありません。
あと、コレかな↓まぐろ土佐船 (小学館文庫)
この作品では、マグロ船→借金というイメージはないのですが、
劇画タッチで青年誌に掲載されていたせいか、漁師さんに対して、
何か荒々しくて、いかついイメージを付けてしまいました。
クールな考え方と立ち居振る舞い
そんなこんなでマグロ船について、かなりの「固定観念」を築いてしまった
管理人ですが、本書を読むとそんなイメージは、180度変わってしまいました。
赤道直下の遠洋に出て見渡す限り、海しかない世界での漁師さんたちの
冷静な考え方や行動が、大分弁と相まって、非常に気持ちが良かったです。
海外旅行 インド洋 マグロ延縄 / k_hiramatsu
マグロ漁師さんの名言集
マグロ船の漁師さんは、すぐにカッとなって怒鳴るという「固定観念」に対して(P34)→
"マグロが捕れんときこそ、感情をコントロールしぇんと人間ダメなんど。齋藤(著者)はそげーなこともわからんのか?本当にバカじゃのう"
マグロ船はすぐに大儲けができるという「固定観念」に対して(P51)→
"んー、言葉の違いだけかもしれんけどな…。たいていの人が言う努力は、やったことが、3回に1回うまくいくことを望んでいるように聞こえるの。マグロ漁の場合は、単純な計算じゃが、100本の釣り針に1匹マグロがかかるぐらいど"
漁師は魚さえ釣っておけば良いという「固定観念」に対して(P129)→
”おいどらーがの、マグロを高く売りよるためには、多くの必修科目がある。いくら船のエンジンの性能がよくて、マグロがどこを通るかがわかる、勘の鋭い親方が船に乗っちょても、エサを積んでなけりゃ、マグロは釣れめーが。(中略)要はの、必修科目のうち、合格点に足りない科目があると、ほかがどんなにええ成績を取っちょっても、うまくいかんようになる"
最近手持ちの自己啓発本は、宅配買取で売りに出してしまいましたが、
この本は、手近においておきたいですねぇ~。
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