年功型賃金制度・終身雇用の終焉
昨日、東洋経済オンラインとコラボ(リンク)してこんな記事を書いてみました。
(といっても管理人が、一方的にやっただけだが(笑))
高学歴の象徴である、博士の世界でも、医師の業界でも、「上」が詰まりまくっていて、
40代ぐらいから下の層は、空中分解寸前で「やってられまへんがな」という感じらしい。
Laboratory / Army Medicine
7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想(PHP新書)
「どうしてそうなるんだ?」と原因を知りたければ、コチラの本が良いかも。
要は、年功序列・終身雇用が「建前」の雇用慣行が、「逆機能」しまくっていることが、
詳細に述べられています。(著者の城繁幸さんのブログ→Joe's Labo)
日本の年功序列型賃金は、「ラジアの年功賃金モデル」とも言われます。
40歳くらいを起点にして、それより若い世代は、生産性を下回る賃金を受け取り、
それよりも高い世代は、生産性を上回る賃金を受け取ることになります。
作図で説明すればこんなイメージ↓
ラジアの年功型賃金モデル
100歳、ずっと必要とされる人 現役100才サラリーマンの幸せな生き方
「原因はどっちでもいい。これからどうすればいいんだ!」という人には、
こっちの本がおススメ!
といっても何かスゴイ解決法がのっているわけでもなく、
ノーベル経済学賞が取れそうな、ありがたい理論が知れるわけでもありません。
福井福太郎さんが49歳でサラリーマンとして初めて勤め出して、
その後、51年間勤めたうんちくが、淡々と語られているだけです。
もっとも、城さんのブログでも語られているように、福井さんの、
カネにも出世にもこだわらない生き方は、読んでいていて小気味が良かったりします。
もちろん福井さんは、年功序列・終身雇用のラインから、完全に外れているようです。
そもそも年功序列・終身雇用の制度なんて、たかだか1940年ぐらいに戦争遂行のために、
たまたまできたもんで、それ以前は勤め人は、ほとんどは日給制。
あの松下幸之助も自分で会社をやる前は、かなり有能な職工だったらしいですが、
それでも当時の給料は日給制。100年前から生きている人の言葉と思えば、
「ははあ、なるほど~」と、妙に説得力を感じてしまいします。
【参考文献】
野口悠紀雄 1940年体制(増補版) ―さらば戦時経済 東洋経済新報社
0 件のコメント:
コメントを投稿