池上流・政治家と国民の育て方
「政治」と名の付く本をパラパラめくると、四角張った単語や、やたらと画数の多い漢字が
目について、読み始めた途端に、「もういっか…」と思って、パタンと本を閉じてしまう…。
でも、さすがは「池上父さん」!口語調の文体なので、言語明快・意味不明な
漢語表現が出ることもなく、非常に読みやすかったです。幅広い層に政治を理解できるように、
池上先生が内容や言葉遣いに、気を使われている様子がうかがえます。
投票所入場整理券 / sekido
単なる教科書に終わらない「池上学校」
「池上本」は、幅広い層に複雑な問題を理解してもらうような本が多いせいか、
ともすれば、事実の羅列に終わって、逆に「それで?」と思ってしまうこともあります。
(これは「社会科の教科書か!?」とかいう感じに)
が、この本は珍しく「池上父さん」の日本の政治を良くするための個人的な意見が、
はっきり述べられています。一番最後の章で、具体的にまとめられています。
池上父さんの政治を良くするための素案
素案 その1~政治家の育て方(P258)
- 政党は見どころのある政治家を公募して最初は勝てそうにない選挙区にわざと放り込む
- そこでどのように戦うかを、党幹部が観察する
- これらを通して「チルドレン政治家」でも「二世議員」でもない、粘り強い政治家を育てる
素案 その2~国民(民主主義)の育て方(P261)
- 18歳で選挙権を与える
- 高校の授業で模擬投票を取り入れる
- 学校教育の中で選挙に興味をもたせ民主主義について考えさせる
※冒頭のアマゾンの画像は、池上彰の政治の学校 (朝日新書)で、
増補 池上彰の政治の学校 (朝日新書)ではありません。
2013年8月14日現在、画像が利用できなかったので、
「増補」がついていない方の画像を使用しています。
悪しからずご了承ください。
【参考まとめ】
【選挙】攻めすぎている池上彰さんまとめ2013【テレビ東京】
切れ味が抜群すぎた『テレビ東京 池上彰の総選挙TV』
なぜ池上彰はこんなにも選挙特番で「攻められる」のか
0 件のコメント:
コメントを投稿