「役員」と「従業員」のハイブリッド化はブラック企業をなくす
"もはや、わたし(キリスト)はあなたがたを僕(しもべ)と呼ばない。僕は主人が何をしているか知らないからである。わたしはあなたがたを友と呼ぶ。父から聞いたことをすべてあなたがたに知らせるからである"
(新共同訳聖書 ヨハネによる福音書 15章15節)
本書では、頻繁に「社員」という言葉が出てきます。
「社員」というと、「従業員」とか「職員」とかも、言い換えができそうです。
中でも特に、事業主の指揮・命令に属する「労働者」のことを指している
ようなイメージがあります。
しかし、本書で出てくる「社員」とは、どちらかというと会社法で言う、
「出資者」のことを指しているような感じです。その「社員」という言葉を
新約聖書と照らし合わせて言えば、冒頭のように「友」、「僕でない人」ということになるでしょう。
脱社畜ブログ:会社法では「社員」=「株主」
「社員」=「役員(出資者)」≠「労働者」
とすれば、出資の程度に応じて、「社員」はみな「平等」であったり、
経営を丸見えにしたり、必要なお金を「社員」から募ったりするのは、
ごく当然のことになるでしょう。
「労働者」の立場からすると、一見突拍子もないような経営スタイルですが、
本書で登場する、メガネ21のような「丸見え経営」のスタイルは、
株式会社のもっとも原初的な状態を、忠実に再現しているように感じます。
眼鏡新調 / kayakaya
どちらが苦痛か?~他人にコキ使われる8時間とみずから使う16時間
管理人が、本書を読んだのは、これらのブログがきっかけです。
はてな匿名ダイアリー:ベンチャー企業あるあるにハマった。
teruyastarはかく語りき:「従業員」というシステムはもう限界にきている
これらのブログに書いていることをいま日本に存在している
すべての企業に適用することはできないと思います。
しかし、「社員」の「役員(株主)」化が、名実ともにすすめば、
「ブラック企業」なんて言葉は死語になるのではないでしょうか?
人に拘束される8時間よりも自らすすんで行う16時間の方が、生活としてラクですもんね~。
【参考エントリ】
「金持ち父さん」への道~ハイブリッドビジネスパーソン特集
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