2013年8月26日月曜日

評価と贈与の経済学(徳間ポケット)

「従業員システム」は限界にきている!?







  • メガネ21→メガネ及びコンタクト・補聴器等の販売
  • いすみ鉄道→鉄道による一般運輸業、旅行業、広告業
  • FREEex→主に印税や報酬を得ない執筆活動や講演活動



一見するとこれらは、業種も事業内容もバラバラの会社です。
(3番目の会社が、本書の著者のひとりである岡田斗司夫さんが主催する会社)



ですが、一つ共通していることがあります。
それは、入社するのに「社員」(または入社希望者)がお金を支払う必要があることです。







五井駅 / yellow_bird_woodstock





「社員の利益」と「会社の利益」を一致させる





これらの会社があえて「社員」に金銭的な負担を求めているのは、
従来の「従業員システム」では、「労働者」の利益と「会社」の利益が相反するからでしょう。


"そうすると内田先生が本で書いているとおり、労働者はもっとも多い金をもらって、もっとも少ない労働をしようと考えるし、雇用側はもっとも少ないお金でもっとも多い労働をさせようって考えるに決まってる。時間が経つにつれて、だんだん関係がゆがんでくる"

(P69 第二章 努力と報酬について)



ということで考え出されるのは、「社員」は「労働者」にするのではなく、
「役員(出資者)」にすることですね。「役員(出資者)だったら、
「会社」の利益と本人の利益が一致しやすくなりますね~。



「社員」が「会社」にお金を支払う会社って、なかなか聞きなれないですが、
実はすごく合理的なシステムだと思います。昔みたいに機械をガチャンガチャンと
回していれば、一定の成果が出るという世の中でもなくなってきてますから。






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