「従業員システム」は限界にきている!?
一見するとこれらは、業種も事業内容もバラバラの会社です。
(3番目の会社が、本書の著者のひとりである岡田斗司夫さんが主催する会社)
ですが、一つ共通していることがあります。
それは、入社するのに「社員」(または入社希望者)がお金を支払う必要があることです。
- メガネ21→新規店舗の開設などまとまったお金が必要なときに「社員」が融資
- いすみ鉄道→同社の運転士になりたい場合、採用時に訓練費700万円を「社員」が負担
- FREEex→社員は1ヶ月1万円を岡田さんに支払って岡田さんと共同作業をする権利を購入
五井駅 / yellow_bird_woodstock
「社員の利益」と「会社の利益」を一致させる
これらの会社があえて「社員」に金銭的な負担を求めているのは、
従来の「従業員システム」では、「労働者」の利益と「会社」の利益が相反するからでしょう。
"そうすると内田先生が本で書いているとおり、労働者はもっとも多い金をもらって、もっとも少ない労働をしようと考えるし、雇用側はもっとも少ないお金でもっとも多い労働をさせようって考えるに決まってる。時間が経つにつれて、だんだん関係がゆがんでくる"
(P69 第二章 努力と報酬について)
ということで考え出されるのは、「社員」は「労働者」にするのではなく、
「役員(出資者)」にすることですね。「役員(出資者)」だったら、
「会社」の利益と本人の利益が一致しやすくなりますね~。
「社員」が「会社」にお金を支払う会社って、なかなか聞きなれないですが、
実はすごく合理的なシステムだと思います。昔みたいに機械をガチャンガチャンと
回していれば、一定の成果が出るという世の中でもなくなってきてますから。
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