『半沢直樹』と比べてどちらが面白いか?
近頃、やられたら「倍返し」で有名な『半沢直樹』が、評判らしいですね。
人気がますます加速する「半沢直樹」ってどこが面白いの?
「やられたらやり返す。倍返しだ!」ドラマ【半沢直樹】の名言が色んな場面で使われてる
外資系銀行に勤務した経験があるこの方に言わせると、
『半沢直樹』の面白さは、組織内の序列をかけたプライドにあるということらしい。
三井住友銀行 / ehnmark
『プライド攻防戦』と『セックス攻防戦』
カネでは差がつかないので、組織内の序列でせめぎ合う。昔からの日本人の習性でしょうか。
だからこそ『半沢直樹』が、「面白い」と言われているのかもしれません。
ただ「面白い」と言えば、本書の『モンスター 』も『半沢直樹』と遜色がないぐらい「面白い」です。
なぜなら、『半沢直樹』は日本人独特の面白さにある一方で、
『モンスター 』の面白さは、人間であれば、必ず持っている女と男の
「美醜をめぐるセックス攻防戦」であるからです。
縦軸に生活水準を取ると分かりやすくなるかも…
銀行員のプライドと女性の美容整形は、どちらが良いか?
ということなど、それぞれの主観によって左右されるので、比較はできません。
しかし、あえて分かりやすく生活水準を基準にして両者を比較すると、
『モンスター 』の美容整形の方が、圧倒的に分かりやすいです。
作図で比較するとこんな感じでしょうか。
『半沢直樹』のプライドと生活水準の関係
『半沢直樹』が「倍返し」をして、銀行員としてのプライドを満たしても、
最初のうち、生活水準は改善するが、そのうち頭打ちになる。
『モンスター』の美容整形と生活水準の関係
『モンスター 』が美容整形をすると、S字カーブのように、
生活水準が劇的に改善する。
”女性器を整形してから、あそこをじっくり見る客が増えた。中には「きれいだね」という客もいた。私はその言葉を聞きながら、ここでもやっぱり最後は「美」なのかと思った。(中略)私の稼ぎは月に三百万円以上になった。"
(P235 十.美の黄金比)
【参考文献】
池井戸潤 オレたちバブル入行組(Kindle版)
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