Web屋さんでも楽しく法律学習を!
プログラミング言語、コンテンツマネジメントシステム、
HTTP通信などWebサービスそのものに関わる本は、たくさんの良書が出ていると思います。
でも、Webサイトの端っこにある「利用規約」に関する本は、案外少ないもの。
そこで今回は、Webサービスをはじめるための法務に関する本を紹介してみましょう。
Lawyers Are Not Human / cell105
良いサービスを支える「利用規約」の作り方
残念ながら、Webサービスの「利用規約」という性格上、内容の半分ぐらいは、
- ○○○したら法令違反になる
- トラブルの原因となった▲▲▲とは…
- こんな事例があって損害賠償請求がウンタラカンタラ…★※◇◎
という感じです。もうWebサービスはじめるのやめっよかな…(涙目)
ただし、本の作り方としては、すごく丁寧です。
単にWebサービスのための、「利用規約」のひな形が付いているだけでなく、
- ひな形の解説がついている(なぜそんな文言があるかが分かる)
- 法律やガイドラインを示す各省庁のWebサイト(いざというときの根拠が分かる)
- 法律ありきではなく、まずサービスありきの観点(未成年者の課金、広告メールの送信など)
など、本書を一冊読めば、Webサービスを始めるうえで検討する必要がある
法務の問題を一通り網羅することができると思います。
民法案内1 第2版 私法の道しるべ
- 「そもそもなんでWeb屋が法務?」
- 「法律なんて興味ないんだけど…」
- 「みんなやってるからとりあえず利用規約、パクっとくか…」
大手のIT企業などで専任で法務を担当している人以外、これらが本音なのかもしれません。
要するに法律を勉強する意味が分からんし、面白くもないと。
でも、Webサービスに関わる法律は、私法の範囲内に入ります。
民法学の大家でもある、我妻榮(あがつまさかえ)先生の民法講義を受けておくと、
Web屋でも法務を勉強するのが、楽しくなるでしょう。
この本の詳しいところは、こちらにも書いておきましたので、ぜひどうぞ!
【関連エントリ】
社会人のための勉強法について~我妻榮先生と佐藤優さん
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