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2013年9月3日火曜日

未来の働き方を考えよう 人生は2回生きられる その2

お買い得!通常、13,117円(定価)のところがなんと1,300円






前回に引き続いて、
未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられるのご紹介です。



この本の定価1,300円ですが、少なくとも13,117円分の価値があります。
なぜなら、この1冊に9冊分ものエッセンスがつまっていからです。



「これから5年後、10年後どのような働き方をしたらい良いのか?」
と考えていらっしゃる人には、ちきりんさんガイドブック的な本となるでしょう。
詳しいことについては、それぞれにあげた本と比べてみましょう。




ガイドブック
沖縄のステーキ屋で日ハムのガイドブックに出会う / youhei.nitta






エッセンスその5~今の働き方に疑問を持つ(459円)







ちきりんさんも、中島先生も「働くな」と言っているわけではありません。
むしろおカネは、「稼げ」とおっしゃってます。



お二方とも、周りの言われるがままにならず、立ち止まって1人で考えてみることを
すすめていらっしゃいます。その思考訓練によって、例え一度目の人生が「お仕着せ」でも、
二度目の「オリジナル人生」が開けるからです。




エッセンスその6~市場で稼ぐ力を(1,575円)







サラリーマンの人であれば、主たる収入は給与所得です。
雇用主との労働契約に基づいて支払われるもので、いわゆる給料・賃金
と呼ばれるものです。



これらが、「市場」にもとづいて支払われるものであれば、
問題はないのですが、日本のガチガチの労働法に基づいて支払われた
給料・賃金が、本当に労働市場の需給を反映しているかどうか、
疑問の余地があります。




そこでちきりんさんは、オリジナル2回目人生を手に入れやすくするためにも、
なるべく「市場」に近いところで、仕事を評価されるようにしようと説いています。



ただいきなり「市場評価」といっても、具体的に何をすれば良いのか分からないでしょう。
この本を読んで、「メシの種」でも探してみましょう。



エッセンス~その他




2回にわたって5冊の本を紹介しましたが、
ちきりんさんと同じようなことをおっしゃっている人は、まだまだいます。


ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法(1,659円)
脱社畜の働き方~会社に人生を支配されない34の思考法(1,659円)
やさしいベーシック・インカム(1,155円)




これで合計9冊で○○円分紹介しました。
「未来の働き方を考えよう」は1,300円なので、これ1冊読めば、
差額○円分がお買い得!ってことになりますよね(笑)



【関連エントリ】


未来の働き方を考えよう 人生は2回生きられる






2013年9月2日月曜日

未来の働き方を考えよう 人生は2回生きられる

お買い得!通常13,117円(定価)のところが1,300円!!!







この本の定価は1,300円ですが、少なくとも13,117円分の価値はあります。
なぜなら、この1冊に9冊分ものエッセンスがつまっていからです。



「これから5年後、10年後どのような働き方をしたら良いのか?」
と考えていらっしゃる人には、ちきりんさんの本は、ガイドブックとなるでしょう。
詳しいことについては、それぞれにあげた本と比べてみましょう。




フランスのガイドブック
フランスのガイドブック / HIRAOKA,Yasunobu





エッセンスその1~ワークシフト(2,100円)







最近の「働き方本」ブームの代表的な著作。著者のちきりんさんは、
この本に刺激されて、本書を上梓されました。ちきりんさんも
「ワーク・シフト」の著者のリンダ・グラットンさんも
「働き方に対する根本的な意識改革」(P19)を中心テーマに据えています。




エッセンスその2~リバースイノベーション(1,890円)






世界一流レベルの頭脳や才能が人口の多いところから
より多く発掘されるのは、当然のことです。今までは、
「先進国→新興国」の流れで、文化やイノベーションが発生していましたが
これからは、「新興国→先進国」という逆の流れが発生するでしょう(P79)



エッセンスその3~年収100万円の豊かな節約術(1,150円)







今まで常識であった「一生懸命働き、よりたくさん稼いでより豊かな生活を目指す」
ことが、変わります。「生活経費をできるだけ抑えて、働く期間を最短化する」ことも
人生の選択肢となりうるでしょう(P114)。それをすでに実行しているのが「年収100万円」
山崎さんです。



エッセンスその4~日本成長戦略40才定年制(1,470円)






平均寿命の長期化と産業の勃興から衰退までのサイクルの早期化などなど、
20代前半ではじまった職業人生が65才(?)まで一つで全うできるとは、
限りませんだから40代あたりで、働き方を変えるのも一つの選択肢としてありかも(P126)。



※ページ数は、全て未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられるのページ数です。


(次回につづく)




2013年6月24日月曜日

リバース・イノベーション 先進国の名もない企業が世界市場を支配するとき

「輸出」するって?いやいや逆に「輸入」せざるをえないかもよ







2013年6月23日に日経新聞のWebサイトを見ているとこんな記事が出ていました。
記事の主旨は、以下の通りです。


医療に必要なのは「競争」より「協調」 



人口の高齢化に伴う国民医療費の増加

医療機関・製薬メーカー・医療機器メーカーが大競争

大量の無駄や非効率が発生

そのため政府の中では、医療の中では「競争」ではなく「協調」を模索中

そして、日本の「協調」医療システムを海外(特に途上国)に輸出



この日経新聞の記事だけを読めば、「ふーん、そうかもしれんなぁ」という感じですが、
本書のリバース・イノベーションについて知ると「そうとも言えん!」という気持ちが、
ピコピコと反応します。






AliveCor iOS screenshot / juhansonin





心電図検査業界の価格破壊






日本の医療の中で「競争」が良いか、「協調」が良いかは、分かりません。
ですが、管理人が、この記事で最もひっかかったのは、以下の部分です。


"CTやMRIといった高額な検査機器の人口当たり設置台数についても日本は飛び抜けている。診療所に置いてあることも珍しくない。高額機器を導入すれば、それも遊ばせておくわけにはいかない。割と安易に検査をするばかりでなく、あちこちの医療機関で同じような検査を受けるといった無駄な事態も起こる。"


なるほど、言いたいことは分かります。こういう「絵」が描けますね。


高額な医療機器の購入

経営的に使わざるを得ない

個別の医療機関が「検査漬け体質」に

(だから各医療機関で「協調」せよと)


ところがどっこい、本書で登場するGEヘルスケアの、インド・バンガロール技術者チームが開発した、
心電計<MAC400>は、そんな「日本の常識」を覆します。初期投資(設備)、
ランニングコスト(検査料)ともに、医療機関にとっても、患者にとっても、破壊的に安い!


  • 初期投資(設備)


ハイエンド版→3,000~12,000ドル
インド改良版→800ドル


  • ランニングコスト (検査料)


ハイエンド版→5~20ドル
インド改良版→1~2ドル




一概に反対できないいろいろな理由について





「これをインドから輸入しよう!」ということになると、多分、いろんな反対意見が出るでしょう。



  • 反対意見その1:「そんなものは『安かろう、悪かろうだろう」

いいえ。コア技術である、デジタル信号プロセッサの製造は、
専業メーカー(テキサス・インスルツメンツ)に任せ、規模の経済でコストが下がるようにしています。
また、製品のコア技術と直接関係のないような特許部品(プリンター・キーボードなど)を、
汎用品に変えることで、さらなるコストダウンも行っています。(P259)



  • 反対意見その2:「単に安くしたからといって日本の医療機関が使うだろうか?」

それはやってみないと分かりません。ただGEヘルスケアは、
単に製品のイノベーションを起こしただけではなく、インドのニーズに合わせて、
従来のGE本社のやり方までも変えてきています。すでに欧米の個人開業医から、
引き合いがあったり、中国市場用に2,000ドルで販売できる<MAC800>を開発しています。
しかも<MAC800>に至っては、アメリカ本国にも「逆輸入」されているようです。(P272)



というわけで、日本のインフラや日本の医療システムの下で開発された医療機器が、
そのまま「輸出」されることについて、「?」
と思った次第です。



追伸:
日本でも売ってないかな~と思って、ググってみたら、こんなサイトがありました!
GEヘルスケア・ジャパン、コンパクト心電計「MAC600」が本年度のグッドデザイン賞を受賞




【関連エントリ】


バイオパンク-DIY科学者たちのDNAハック