2014年2月10日月曜日

あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。

日本人の「労道」は小学校教育から始まる






【こんな人におすすめ!】

  • 日本人の労働観について「アレ?」と感じる人
  • その労働観について「アレ?」と感じても言葉で言い表せない人



【ガツン!ときた一文】


"社畜への洗脳は、会社に入るよりもずっと前の、小学校の時点から始まっていると考えることができます"

(P90)



【ひとこと】


ふだん「脱社畜ブログ」を読んでいるため、本書の内容は特に驚きはしませんでした。



著者の日野さんは、問題視されている日本の「労道」に対して、
「どうしたらええねん」という具合に、具体的に掘り下げられることもできたでしょう。



ですが、あえてそれはせずに「脱社畜」の考えのみにとどめたのは、
まず広く世間に「日本人の働き方の矛盾」に気づいてもらいたい、
という意図が、あったように感じます。


まず気づいてもらわんことには、それ以上具体的に話を進めるのは
ムリじゃないかと。



この動画を見ると、学校教育で「黙って言われとおりに動け!」っていう感じに、
教育を行うことは、かつては世界のどの国でも当たり前のように
行われていたようなんですね。(1:50ごろ)


ただ、それを考慮しても本書を読むと改めて日本の「労道」観って、
特異な存在のように思います。



特異な存在が続くのは野口先生がおっしゃるように、戦時の経済体制が、
いまだに続いているせいかもしれませんね。




【一緒に読みたい本】



1940年体制(増補版) ―さらば戦時経済













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