結局は、生産性・所得配分・失業の問題
2008年にノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマンの雑文集。
「雑文」といっても権威ある雑誌に投稿した記事とか、講演で話した内容に
もとづいてまとめられた文章のことです。
「雑文集」だけあって、きちんと体系だって構成されていません。
クルーグマン風の経済エッセイともいうべきだろうか…。
あ、文章はそのものはちゃんとしていますよ。経済学の知識体系として
みたらバラバラということです。この方の考え方を体系だって知りたかったら、
クルーグマンマクロ経済学 を読めば分かると思います。
Macro economics / kevin dooley
「クルーグマン教授の経済入門」と同じ
以前、クルーグマン教授の経済入門でも書きましたが、経済にとって大切なことは、
- 生産性
- 所得配分
- 失業
の3つであり、これらを片付けてしまえば、あとはほとんど言うことなし。
世界的に生産性が上がってしまえば、貿易問題も結局は解決するとのこと。
(幼稚産業保護論とかの、政治的な問題は残りますが)
【関連エントリ】
クルーグマン教授の経済学入門
【参考文献】
ポール・クルーグマン クルーグマンマクロ経済学 東洋経済新報社
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