2014年2月3日月曜日

働くってなに? ブラック企業大論争 (別冊宝島)

「働くこと」に興味がある人は読むところが満載!






【こんな人におすすめ!】


  • 「ブラック企業」と言うキーワードに興味がある人
  • 就活中の学生さん



【ガツン!ときた一文】


"労働基準法で定められている残業代の考え方は、明治時代の工場法に基づいています。1本ネジを作って売ればいくらの売上になる。1時間、労働者が働けばネジが何本作れるから、1時間あたりの売上はいくら。だから、そのうちのいくらを労働者に賃金として払いなさい、という発想です"

"しかし、サービス業化が進んだ今の日本社会では、「作れば売れる」という産業自体が減ってきている。働いても売れるかどうかわからないのがホワイトカラーの仕事なわけで、ここに膨大なサービス残業が発生する理由と、職場が"ブラック化"する下地があるというわけです。"

(P5~6)




【ひとこと】


病院の待合の間に、近所の本屋で立ち読みで完読。
つい扇情的になりがちなワードをタイトルにしているが、
議論の仕方としては極めて冷静だと思います。



ついつい単眼的な思考になりがちなことについて、
労働者としての観点からだけでなく、



  • 「会社経営の中で給料を払うことの意味」とか
  • 「雇用を労働法で捉えた場合」とか



複眼的なものの見方を提示している。
ついでにミクロ経済学の労働の限界生産価値について知っておくと、
さらに視点が増えるでしょう。



【一緒に読みたい本】


7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想 (PHP新書)






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