「やれ!」「人に会え!」「自分の思いを伝えろ!」
すごく似てるんですよね。「食」にかかわるベンチャーって。
先日読んだ魔法のラーメン発明物語と、共通項がいろいろあるように感じます。
似ているのは、次のようなことかな。
- 「ないない」づくしであること
- 爆発的なヒットの前に総合商社が絡んでいること
- 国の機関と何らかの形で関わっている
Euglena gracilis / naturalismus
「ないないづくし」はどこのベンチャーも同じ
"(就職した銀行を1年で辞めようと思った)その時点でミドリムシが培養できる見込みは全く立っておらず、将来ミドリムシのビジネスを始められる可能性も全く分かってなかったからだ。"
(P74 起業と、チャンスを逃さずに迷いを振り切るということ)
当然、安藤百福さんも、チキンラーメンの製造のキッカケとなった瞬間油熱乾燥法を
はじめから知っていた訳ではありませんでした。
ユーグレナは伊藤忠商事、日清食品は三菱商事と。
”資金ショートの危機が続くユーグレナだったが、実はひとつだけ望みが残っていた。その希望がなければ、あるいは早い段階で会社を清算することを検討していたかもしれない。希望とは大手商社、伊藤忠商事が資金の援助を検討してくれることだった。”
(P166 第5章試練と、伝える努力でそれを乗り越えるということ)
チキンラーメンの場合は、流通のルートを確保するために三菱商事と組んでいたなぁ。
当時の三菱商事のキャッチフレーズは、「ラーメンからミサイルまで」。
現在の伊藤忠商事になぞらえると、「サプリメントからジェット燃料まで」
ということになるかな(笑)
外務省や厚生労働省ともやってみる
"また、ユーグレナが一社で飛び込んでいくより、JICA(国際協力開発機構)などの団体や、バングラデシュの日本大使館と連携したほうが、スムーズにいくことは間違いない。また、日本政府という後ろ盾をきちんと得て、資金の支援をしていただいて取り組むことは、収益を重視する上場後の株主にとっても非常に安心できる話になる”
(P211 第6章未来と、ハイブリッドであるということ)
安藤さんは、チキンラーメンの製造過程で、コラーゲンなどのさまざまな栄養成分が、
抽出されていることを国立栄養研究所で突き止めてもらい、
厚生省から「特殊栄養食品」の認可をもらっていたなぁ。
自戒を込めて出雲社長のフレーズを引用
いろいろユーグレナの社長である出雲充さんのお言葉を、
日清食品の創業期と照らし合わせながら、引用させてもらいましたが、一番気に入ったのはコレ↓
"だからとにかく何かを成し遂げたいならば、「やれ!」「人に会え!」「自分の思いを伝えろ!」という話なのだ"
(P175 第5章試練と、伝える努力でそれを乗り越えるということ)
自戒を込めて書いておきます。「肉食系」 のオーナー経営者が言うのではなく、
「草食系」の出雲社長がおっしゃていることに、より価値があると思います。
【関連エントリ】
僕はミドリムシで世界を救うことにきめました。
―― 東大初バイオベンチャー「ユーグレナ」のとんでもない挑戦 その2
自由論(日経BPクラシックス)
魔法のラーメン発明物語
バイオパンク-DIY科学者たちのDNAハック
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