人生は七転び八起きで日々清らかに
行きつけの図書館の「おススメコーナー」で、この本が目に入ってきました。
(このとき、たまたまお腹がすいていただけなのかも)
そういや、チキンラーメンを作っている日清食品・創業者の、
安藤百福(あんどうももふく)さんって、ベンチャー起業家だったような…。
Cup Noodles / Antonio Tajuelo
全ては「ないない」づくしから。でもそれがどうした?
読んでいて目についたことは、とにかく「ない」とか「なかった」とかの言葉の連発。
- 製塩業を始めるにあたって、塩づくりの経験はない(P41)
- 金融関係の仕事をしたことがないのに、信用組合の理事長を引き受ける(P53)
- 信用組合が破たんしたので、無一文になった(P56)
- めんに予め味がついている、「着味めん」を作ろうとしたが、製法がわからない(P60)
- 現金決済をしようと思っても食品問屋には、手形決済の慣習しかない(P69)
と、まぁあげればキリがないほど、とにかく「ないない」づくしです。
これぞ「ナニワのど根性」!
チキンラーメンやカップヌードルの躍進は、日本の高度成長期を背景としています。
そのせいか本書の内容も、底抜けに明るいような気がします。管理人のような後世の人間はは、
後知恵で「ヨカッタヨカッタ」といえます。
しかし、チキンラーメンの商品試作が出来上がったのは、
安藤さんが48才のときというのは、改めてビックリです。これぞまさしく「ナニワのど根性」。
(創業の地である、大阪府・池田市のあたりを「ナニワ」というかどうかは、ビミョーなところですが)
"できあがった生めんを自転車で持って帰る途中、出会った人が振り返っている。「落ちぶれてかわいそうに」とでも思われていたのだろう。しかし、私はこれから開発する即席めんのことで頭がいっぱいだった”
(P59第Ⅰ部私の履歴書)
【参考文献】
日清食品株式会社(監修)
日清食品のラーメンレシピ: おなじみの袋めんが大変身! (LADY BIRD 小学館実用シリーズ)
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