2013年6月18日火曜日

機械との競争

労働経済の一般常識について






本書を読むことをおススメしたいひとは、こんな人。


  • 若手・中堅のサラリーマン
  • 就活中の学生さん
  • 漠然と仕事の将来について考えている人
  • 年収が少しずつ減ることについて「Why?」と思っている人



【参考サイト】年収ラボ サラリーマン平均年収の推移






MACHINES! / eggrole






古典的なテーマ。技術の進化か?人間の労働力か?





著者は、本書でかつて人間だけができたはずの仕事の領域を、
加速度的に進化するコンピュータに、侵食されつつあるということを主張しています。
その主張を裏付けるように、アメリカの労働に関わる経済統計や情勢が、語られてます。




内容としては、かつて当ブログでも取り上げた、





あたりとよく似てます。
技術の進歩によって人間の労働力がいらなくなり、失業が増加するというのは、
今も昔も変わらぬ古典的なテーマですね。働く人にとって、本書を含めて、
この手の本は、1度は目を通しておいた方が、良いと思います。




山形浩生の「経済のトリセツ」では





個人的には、この古典的なテーマについては、他の本で何度も目を通しました。
そのせいか、目新しいと感じるものはありませんでした。



「機械が仕事を奪う」→「だからどうする」という対策についても、
押さえるべきところ、主張するべきところは、なされていると思います。
(「教育投資を充実させよ」とかいうところ)。



ただ、気になるのはこの方の書評です(山形浩生 の「経済のトリセツ」)
この方は、「機械が仕事を奪う」→「だからどうする」にプラスアルファの対策として、
技術の変化に伴って、社会のシステムをどのように変えていくのかについて、しっかり
言及されています(具体的には再分配システム)。



この方が、挙げておられる著作も合わせて読んでみたいと思います。
単にラッダイド運動(機械打ちこわし)に走ってもあまり意味がないような気がするので。



【参考文献】



ポール・クルーグマン 良い経済学 悪い経済学 (日経ビジネス人文庫)





W・ブライアン・アーサー テクノロジーとイノベーション―― 進化/生成の理論 みすず書房








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