仕事・家庭・コミュニティのパラダイムシフト
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
第10章「第3のシフト」→「仕事の世界の「古い」約束事」(P342)は、
就活生など、特に職業選択について考えている人には、おすすめの個所です。
しかし、今の大量生産を前提とした労働法制度や、
社会保険制度(厚生年金保険や雇用保険)では、
到底受け入れがたい考え方が記述されています。
大安區健康服務中心 / alberth2
本書は、「近未来の働き方」について、予想されていますが、
大方の人にとっては、受け入れがたいものです。
おそらく学卒の方向けに、学校の進路指導では、あまり活用されないでしょう。
すでに重刷が決定しているらしい本ですが、
若い世代には「ウラ本」扱いになるような気がします(笑)
勝者の代償 ― ニューエコノミーの深淵と未来
著者のロバート・ライシュさんは、アメリカのクリントン政権のときに、
労働長官を経験したことある人です。
それだけに、「こんな過激なことを書いてもいいのか?」というぐらい、
中産階級の人たちにとって、辛辣な内容です。
ピーター・F・ドラッカーさんの著作に、
ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる と言う、
近未来の我々の生活を、暗示した本があります。本書は、それを具体的にしたという感じです。
宮脇書店 本店 店頭 もしドラ等身大POP / fukapon
新興経済(ニューエコノミー)の及ぼす影響として、
私は、「企業」、「雇用」、「教育」にしぼって読みましたが、
どれもこれも辛い内容です。2002年に書かれた本ですが、
2012年の現在、かなり「当たっている」と思います。
ちなみにMAKERS―21世紀の産業革命が始まる では、
それらについて前向きに捉えているので、合わせて読まれることを、オススメします。
他に「家族」、「政治」などもテーマとして取り上げられていましたが、
多分同じでしょう。その厳しい選択をするためには「道徳」が必要だとか。
アダム・スミスの道徳感情論〈上〉 (岩波文庫) が読みたくなりました。
あと最後の方にベーシックインカムの応用的な制度の
「収入保険基金制度」というものが説明されてました。
【関連エントリ】
コンピューターが仕事を奪う
【参考文献】
ピーター・F・ドラッカー ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる
クリス・アンダーソン MAKERS―21世紀の産業革命が始まる
アダム・スミス 道徳感情論〈上〉 (岩波文庫)
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