中世ヨーロッパの教会からAKB48のライブまで
これらは、いわゆる「人気商売」です。
- Jリーグ
- 歌舞伎公演
- AKB48
ヘビーユーザー(ファン)が、チケットやグッズ(時にはCD)を大量に買うことで、
Jリーガー、アイドル、役者を支え、間接的にライトユーザーへ「還元」しています。
ここでいう、「還元」とは、たまにテレビなどのメディア出演をすることによって、
直接的な費用を発生させずに、視聴させることです。
(そして新たなヘビーユーザーである、「信者」を獲得します)
「オタキング」で有名な岡田斗司男さんは、ご自身で、
「FREEex」というシステムを、構築することによって、「人気商売」をされています。
それを評価経済とおっしゃってます。
- 「ヘビーユーザー」→「社員」
- 「Jリーガー・歌舞伎役者・アイドル」→「社長(岡田さん自身)
- 「ライトユーザー」→「見るだけの消費者」
冒頭の例を、著者のシステムに置き換えると、こうなります。
これだけを聞いていれば、「なーんだ、単なる二番煎じか!」という感じです。
ですが、ご自身の「FREEex」の話を持ってくる前に、ちゃんと「仕込み」用の説明があります。
本書の前半では、(主にキリスト教の)教会が、この世の教化を行った、
中世の世界から、新聞・ラジオ・テレビなどのマスメディアが、
大衆を工業化社会への順応を誘導した、
近・現代における、世界観のシフトを、示しています。
P1110613.JPG / neco
それらを読むと、「FREEex」の「人気商売」自体は、
決して一過性のものではないと感じます。
本書では、中世ヨーロッパの人びとの、世界観や、考え方が、
非常に分かりやすく紹介されています。事前に本書を読んでおいてよかったと思います。
下記で、神を哲学した中世: ヨーロッパ精神の源流 (新潮選書)
この記事をUPする時点では、まだ読んでませんので(笑)
本書は、こちらを読むときの参考になるかもしれません。
【関連エントリ】
なめらかな社会とその敵 PICSY・文人民主主義・構成的社会契約論
【参考文献】
神を哲学した中世: ヨーロッパ精神の源流 (新潮選書)
0 件のコメント:
コメントを投稿