2014年1月20日月曜日

必ず誰かに話したくなる経済学

エコノミストの「理論」かプロレス団体社長の「実践」か?







【こんな人におすすめ!】


  • 経済学が食わず嫌いの人
  • 飛行機とか新幹線などの超距離移動で手持無沙汰な人


【ガツン!ときた一文】


"アイドルやキャラクターへの思い入れを活かして、コアなファン(固定客)に同じ商品をたくさん買ってもらおうというビジネスなので、ファン層を開拓する必要がありません。特定の固定客の心だけしっかりとらえ、その固定客に支えてもらっているのです。"

(P177)



【ひとこと】


すぐれた経済学の教科書には、内容にちなんだ面白いコラムがついていますが、
まさにそのコラムを集めてできた本。


  • 「お金持ち課税」のプラスとマイナス
  • 世界のオモシロ税金―ポテチ税やヒゲ税
  • ヘアヌード写真はなぜ減った



など、電車通勤の間に読めてしまいそうな「軽いノリ」の話で構成されてます。
大体は、「へ~なるほど~」と読めてしまいそうですが、ひっかかるのが、
「AKB商法」とも言われる上記の引用部分です。



固定客の心をガッチリつかむことが、商売の肝のようにも読めますが、
この主張から真っ向から対立するような考え方もあります。
新日本プロレスの売上を11億⇒25億にする社長の発言からわかるネットサービスが廃れる理由



このブログの主張をかいつまんで言うと、サービス提供者が固定客のみに目を向けてしまうと、


サービスが盛り上がる

熱狂的なファンが増える

サービス提供側の目線がマニアになり、サービスや訴求がマニア向けになる

新規ユーザが敷居の高さを感じる

古参メンバーが増えサービスが過疎る


という状態に陥ってしまうということです。
つまり固定客の維持だけでなく、新規顧客開拓の方にも目を向けようよ!ということです。
いやはや、商売とは一筋縄ではいきませんなぁ~。




【一緒に読みたい本】


2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書)






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