生粋の「てっちゃん流」商売の秘訣
管理人は根っからの関西人なので、いすみ鉄道と聞いても、
それがどこのにあるのかさえ、全く分かりませんでした。
関西とはあまり縁のなさそうな、いすみ鉄道の存在を知ったのは、
その社長さんのブログを読んだためです。
このブログ記事を読んでいると、下の方に今の世の中では
とても言いにくいことを、あっさりと言ってしまっている…。(詳しくはコチラ)
今の日本で一番お金をもっているはずの団塊の世代をあえて
ビジネスのターゲットにしないというのは、なかなか思い切った発想です。
商売に関して一家言もつお方だなぁと思い、本書を手にとってみました。
上総中野駅 / keyaki
鉄道全面展望DVD制作・販売会社「パシナ倶楽部」
「英国航空日本支社旅客運行部長を経て、
いすみ鉄道株式会社代表取締役に就任」
著者である鳥塚さんの経歴を書くと運輸サービスのスペシャリストのような感じがしますが、
肩書は、これだけじゃありません。しかももう一つの肩書の方が、今のいすみ鉄道の
経営に大きな影響を及ぼしているような気がします。
「有限会社パシナコーポレーション代表取締役」。
資源としての地方鉄道の有効活用
パシナコーポレーション(パシナ倶楽部)の事業内容は
鉄道に関するビデオ、DVDの制作および販売、およびそれらに関する諸商品の販売です。
これらの事業内容が、鳥塚さんの前歴と相まって、いすみ鉄道の赤字脱出のカギとなっています。
- 「ムーミン列車」の運行(P55)
- 収益の改善をお菓子やお弁当の販売に求める(P77)
- 運転士志望者に訓練費用700万円を自ら負担してもらう(P103)
当然、これらは起業をしようと人のヒントになるのではないでしょうか?
【参考文献】
鳥塚 亮
ローカル線で地域を元気にする方法: いすみ鉄道公募社長の昭和流ビジネス論
晶文社
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