3分でわかるマクロ経済学のキホン(ケインズ経済学)
新装版 レモンをお金にかえる法 "経済学入門の巻"で主人公は、
「微視的な視点」で、レモネード屋さんを切り回し起業に成功しました。
しかし、経済は、すべて主人公の目に、直接見えることばかりではありません。
「巨視的な視点」で見ると、思いもよらないところで、経済が変動します。
経済学の言葉を使えば、前者はミクロ経済学、後者はマクロ経済学と言います。
レモネード / Kentaro Ohno
レモンの不作が重大な経済危機をもたらす!
レモンのとびきりおいしい主人公の町で急にレモンが不作に見舞われました。
すると町の経済はどうなるでしょう?
原料の値上がり
↓
製品価格の値上がり
↓
値上がりした製品を買うための賃金の値上がり
↓
物価と賃金の追いかけっこ
↓
インフレーションの発生
↓
中小企業の倒産
↓
失業の増加
↓
不況
と、負のスパイラルに突入していきます。
「学習」としては良い教科書
本書では、不況対策として、新しい仕事をつくったり、資金の貸し付けを行ったりして
経済が回復すると説明されています。
今の日本に置き換えると、「ホンマにそれだけで大丈夫か?」
と思ったりしますが、ケインズ経済学のお手本としては、OKなのでしょう。
(訳者の佐和さんも、「あとがき」でケインズ主義的な経済政策は、
90年代以降の日本経済では有効でなかったと述べられているが)
他の考え方もいろいろあるとは思いますが、マクロ経済学を学習するときに
最初に読む本として、おススメできると思います。
【関連エントリ】
新装版 レモンをお金にかえる法 "経済学入門の巻"
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