あの『大著』から世界を読む!
毎週、週刊東洋経済を読んでいると、ある微妙な変化に気づくことがあります。
それは佐藤優さんが、連載されている「知の技法 出世の作法」という記事の内容です。
2013年 3/9号 から、池上彰先生の情報収集力について、解説されています。
それによると、がっついたビジネスパーソンにとって、
- 情報収集には新聞を軽視してはいけない
- 新聞を丁寧に読み解け
ということだそうです。ここで新聞を丁寧に読み込んだ情報収集の模範例として、
池上彰先生が、挙げられています。
Newspapers B&W (1) / NS Newsflash
池上先生おススメの10冊とは?
"池上さんがベタ記事から重要な情報を読み解くことができるのは、背景記事に関する膨大かつ正確な情報を持っているからです。ベタ記事を海上に浮かんでいる氷山の頭とすると、海中にはそれよりもはるかに大きな氷塊がある"
(P107 週刊東洋経済2013年3月16日号「知の技法 出世の作法」)
本書の内容と上記の引用文に共通点を見るとすれば、「ベタ記事」という言葉でしょう。
本書で、紹介されている10冊の一部を取り上げると、
- アンネの日記
- 聖書
- コーラン
- プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
- 資本論
etc…etc…etc
実は、管理人も、詳しくは読んだことがありません。
「どうやって20ページや30ページの要約にできるのか?」と思う本ばかりですが、
事実関係が、はっきり述べられているので、概要は掴めたと思います。
あなたと世界の関係について紐づけ
どれもこれも大著なので、確かに池上先生が取り上げられている内容は、
「氷山の頭」だけかもしれません。が、その下にはやはり「氷塊」があるように感じます。
それは、今の私たちの生活から見てはるか彼方にある世界が、
どう関係あるのか紐づけてくれているところにあるからでしょう。特に、
- プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
は、宗教が現在の「働きかた」の原型を示すものですが、
池上先生は、そのことについて分かりやすく紹介されています。
本書は、「一般教養を身につけたい!」と思うような方にとっての、ガイド本となるでしょう。
【関連エントリ】
資本主義と自由
【参考文献】
週刊 東洋経済 2013年 3/9号 [雑誌]
週刊 東洋経済 2013年 3/16号 [雑誌]
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