「文字」と「絵」でつながった感を楽しもう!
著者は、「分かりやすい経済学」を心がけている木暮太一さんです。
- 話しかけるような口調
- 「です・ます」調の語尾
- 親しみやすい挿絵
木暮さんの経済学に対する考え方で最も重要なところは、「はじめに」で語られている
次の引用部分だと思います。
”ものごとの説明方法としては、まず言いたい内容を日本語で説明するのが本筋です。でも経済学では、それが軽視されています。相手に何か伝えるときには、まずこれから何の話をするのか、何が言いたいのか、結論は何なのか?を説明すべきなんです。”
(「はじめに」P3)
おちゃらけミクロ経済学を運営している、管理人としては、「わが意を得たり!」という感じです。
Twitter しながらの講義で / Sekikos
手を動かして自分で問題をとく
ここでは、木暮さんの経済学の学習に対する考え方と合わせて、
べつに2つ学習法を提案したいと思います。
一つは、テキストの練習問題を解くことです。山形浩生さんも、
この世で一番おもしろいミクロ経済学の
「訳者あとがき」のところでおっしゃっています。
”本当に勉強したい人は、クルーグマンでもマンキューでもスティグリッツでも
きちんとした教科書を読んでほしい。いや、それより実際に練習問題をあ
手で解かないと”
(「訳者あとがき」P216)
管理人もクルーグマンの教科書にのっている問題を2回ずつくらい解きました。
やはり、他人が書いた文章をながめるより、自分の頭を使って解く方が、身につきます。
(答えがついていない問題もあるので、そのへんは結構苦労する)
作図とグラフの効用
自ら問題を解こうとすると、最初から頭の中が整理されているわけではありません。
いきなり日本語化するのは、難しいものです(時には「理由を説明せよ」という問題も出題される)。
そんなとき、使える手が「作図」や「グラフ」です。
- 「需要曲線が右シフトする」
- 「供給曲線が非弾力的である」
などと、いきなり言われていても、最初は何を言っているのか、さっぱり分かりませんでした。
そんなとき教科書の「字をなぞる」がごとく、「絵を描いていく」と、
「文字」と「絵」が一体となって、理解が進んだことを覚えています。
また自分の手を動かして、「文字」と「絵」をかく行為は、結構楽しいです。
なぜなら、あるとき頭の中で「つながった!」感を感じることができるからです。
管理人は、こんな「つながった」を楽しんでもらえるような、
Webサービスを構築してみたいと考えております。
【関連エントリ】
この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講
この世で一番もしろいミクロ経済学――誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講
【参考文献】
ポール・クルーグマン クルーグマン ミクロ経済学 東洋経済
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