2013年3月1日金曜日

大学で履修する入門経済学が1日でつかめる本

「文字」と「絵」でつながった感を楽しもう!







著者は、「分かりやすい経済学」を心がけている木暮太一さんです。


  • 話しかけるような口調
  • 「です・ます」調の語尾
  • 親しみやすい挿絵


木暮さんの経済学に対する考え方で最も重要なところは、「はじめに」で語られている
次の引用部分だと思います。


”ものごとの説明方法としては、まず言いたい内容を日本語で説明するのが本筋です。でも経済学では、それが軽視されています。相手に何か伝えるときには、まずこれから何の話をするのか、何が言いたいのか、結論は何なのか?を説明すべきなんです。”

(「はじめに」P3)



おちゃらけミクロ経済学を運営している、管理人としては、「わが意を得たり!」という感じです。






Twitter しながらの講義で / Sekikos




手を動かして自分で問題をとく




ここでは、木暮さんの経済学の学習に対する考え方と合わせて、
べつに2つ学習法を提案したいと思います。



一つは、テキストの練習問題を解くことです。山形浩生さんも、
この世で一番おもしろいミクロ経済学
 「訳者あとがき」のところでおっしゃっています。


”本当に勉強したい人は、クルーグマンでもマンキューでもスティグリッツでも
きちんとした教科書を読んでほしい。いや、それより実際に練習問題をあ
手で解かないと”
(「訳者あとがき」P216)




管理人もクルーグマンの教科書にのっている問題を2回ずつくらい解きました。
やはり、他人が書いた文章をながめるより、自分の頭を使って解く方が、身につきます。
(答えがついていない問題もあるので、そのへんは結構苦労する)




作図とグラフの効用 





自ら問題を解こうとすると、最初から頭の中が整理されているわけではありません。
いきなり日本語化するのは、難しいものです(時には「理由を説明せよ」という問題も出題される)。
そんなとき、使える手が「作図」や「グラフ」です。



  • 「需要曲線が右シフトする」
  • 「供給曲線が非弾力的である」



などと、いきなり言われていても、最初は何を言っているのか、さっぱり分かりませんでした。
そんなとき教科書の「字をなぞる」がごとく、「絵を描いていく」と、
「文字」と「絵」が一体となって、理解が進んだことを覚えています。



また自分の手を動かして、「文字」と「絵」をかく行為は、結構楽しいです。
なぜなら、あるとき頭の中で「つながった!」感を感じることができるからです。



管理人は、こんな「つながった」を楽しんでもらえるような、
Webサービスを構築してみたいと考えております。




【関連エントリ】


この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講 
この世で一番もしろいミクロ経済学――誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講


【参考文献】


ポール・クルーグマン クルーグマン ミクロ経済学 東洋経済

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