日常感覚から分かる経済学のテキスト
管理人は普段、おちゃらけミクロ経済学の記事を書くのに、
参考としている教科書があります↓
なぜこれらの教科書を使っているかといえば、個人の問題や社会が直面する課題に
焦点をあてて、経済学の説明がされているからです。これらを読むと、
感覚的に「それわかるわ~」という共感が得られます。
説明の展開としても、課題→経済学モデル→分析→結論というスタイルが
貫かれていて、読み手として負担が非常に少ない。
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日本人が日本語で書いた教科書は・・・?
ただ難を言えば、問題や課題がアメリカやヨーロッパで起こった出来事であることです。
数字の単位もペニーやブッシェル、ガロンなどが出てくるので、
ちょっと「見慣れない・聞きなれない感」が否めません。
もっとも経済学では、「1単位あたり」の追加的価値や、絶対値よりも相対値を
重視するので、何度か読めば、そんなもんかと思ってしまいますが。
日本人の経済学者で、課題→経済学モデル→分析→結論というスタイルで書かれた
面白いテキストは、ないかなぁ~と思ってたら、本書に当たりました。ソースは、藤沢数希さんの
日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません です。
日本の経済政策からみた教科書とは…?
最初(はしがき)に、各章で扱う「経済政策問題」の一覧がズラッと並べられています。
もし、これだけの課題が、すべて解決できれば、
日本は世界一の経済大国になるのではないか、というぐらいに。
日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません でも
日本の経済政策の課題に合わせて、マクロ経済学の要点が、
分かりやすく紹介されていました。本書は、その藤沢さんが紹介するだけのことはあります。
この記事を書いた時点で、全文を読んだわけではありません。
しかし、パラパラめくっていると作図による説明が、抽象的な経済学のイメージを
直感的に理解させるために、かなり役立っているように感じます。
個人的に特に分かりやすかったのでが、アダム・スミスが示したパラドックスです。
文章で説明されても分からないことはないのですが、この作図は、パラドックスの
意味がすぐに分かりました。
″「水ほど有用なものはないのに我々が水に支払う金額はごくわずかである。ダイヤモンドの利用価値はあまりないのに実に高価である。これはなぜか」"
P117に余剰分析として、作図を用いて説明されています。興味のある方はぜひ!!!
【関連エントリ】
日本人がグローバル資本主義生き抜くための経済学入門 もう代案はありません
【参考文献】
ポール・クルーグマン クルーグマン ミクロ経済学 東洋経済新報社
グレゴリー・N・マンキュー マンキュー経済学〈1〉ミクロ編 東洋経済新報社
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