日常生活に生きる微分積分
経済学を学習しはじめると、やはり微分の知識が必要だ、ということに気が付きました。
「あ~あ、『微か(かすか)に分かる』アレか~~~」。もっとも本音を言えば、
高校時代から30代にかけて、『微か』どころか、『全く』分かっていませんでした。
dy/dxや⊿の文字を見てもちんぷんかんぷんで、
さすがに「これはヤバい!」と思って、図書館の書棚を必死に探したら、本書に巡りあいました。
math_homework / doviende
わからない…(泣)でも大丈夫!!!
とにかく「わからない」という人の気持ちに立って書かれています。
- 数学の文字がわからない
- 数学の言葉がわからない
- 数学を勉強する意味がわからない
- そもそも数学のすべてがわからない
著者である畑村先生は、これらの素朴な疑問をひとつひとつ解きほぐしていきます。
そのためには、かならずしも、数式や文章による説明だけでなく、「グラフ」や「絵」なども
多用して、説明をされています。
全体は部分から成立する
人間という生き物は、全体を全体のままで理解できません。
全体を細かく切り分けて(微分して)、切り分けた部分を積み重ねる(積分する)
ことによって物事を理解します。
これは、微分積分の本質をとらえた畑村先生のお考えですが、
一番最初に登場する図で、わかりやすく説明されています(P3)
全体(=積分)
↓
↓
↓(部分に切り分ける)
↓
↓
部分(=微分)
全体(=積分)
↑
↑
↑(切り分けた部分を積み重ねる)
↑
↑
部分(=微分)
「今の生活で微分積分なんて関係ない!」とおっしゃる方にも、読みごたえのある一冊です。
【関連エントリ】
コンピューターが仕事を奪う
はじめてであう すうがくの絵本(2)
0 件のコメント:
コメントを投稿