2013年3月2日土曜日

直観でわかる微分積分

日常生活に生きる微分積分








経済学を学習しはじめると、やはり微分の知識が必要だ、ということに気が付きました。
「あ~あ、『微か(かすか)に分かる』アレか~~~」。もっとも本音を言えば、
高校時代から30代にかけて、『微か』どころか、『全く』分かっていませんでした。



dy/dxの文字を見てもちんぷんかんぷんで、
さすがに「これはヤバい!」と思って、図書館の書棚を必死に探したら、本書に巡りあいました。





math_homework / doviende




わからない…(泣)でも大丈夫!!!




とにかく「わからない」という人の気持ちに立って書かれています。



  • 数学の文字がわからない
  • 数学の言葉がわからない
  • 数学を勉強する意味がわからない
  • そもそも数学のすべてがわからない



著者である畑村先生は、これらの素朴な疑問をひとつひとつ解きほぐしていきます。
そのためには、かならずしも、数式や文章による説明だけでなく、「グラフ」や「絵」なども
多用して、説明をされています。




全体は部分から成立する





人間という生き物は、全体を全体のままで理解できません。
全体を細かく切り分けて(微分して)、切り分けた部分を積み重ねる(積分する)
ことによって物事を理解します。



これは、微分積分の本質をとらえた畑村先生のお考えですが、
一番最初に登場する図で、わかりやすく説明されています(P3)



全体(=積分)



↓(部分に切り分ける)



部分(=微分)



全体(=積分)



↑(切り分けた部分を積み重ねる)



部分(=微分)



「今の生活で微分積分なんて関係ない!」とおっしゃる方にも、読みごたえのある一冊です。




【関連エントリ】


コンピューターが仕事を奪う
はじめてであう すうがくの絵本(2)



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