2013年3月15日金曜日

上司は思いつきでものをいう

オフィスでの精神衛生を高める本







"この本は別に「あなたの創造性を高める本」ではありません。「停滞した日本のサラリーマン社会はなんとかならないのかよ?」を考察する本です"

(P17 第一章 上司は思いつきでものを言う)


「なんとかする」ために、著者は「バカになれ!」と言いませんが、
「真面目じゃない思考回路」で対抗するよう説かれています。
職場でよくあるような風景を切り取って、「上司の思いつき」への処方箋が載っています。







会社だ。 / [puamelia]




「よーく考えろ」の意味




会社も含めて、社会のあちこちで、「よーく考えろ」というフレーズが使われます。
それは、必ずしも何かすばらしいアイデアを出せ、と言っているわけではありません。



算数の授業でも先生に、「よーく考えろ」と言われますが、予め答えが決まっている中で
この問いが発せられます。実はこの言葉がだされたときには、
相手が既に答えを握っていることがあります。
何かに勧誘されるときによく使われるフレーズです。



そういや管理人も保険のセールスとかで、よく聞いたことがあるような…。
ちなみに答えが決まりきっているせいか、著者に言わせると、「よーく考えろ」」の次は、



「そんなことも分かんないのか、バカ」



という暗黙のフレーズが、頭に浮かぶそうです。




(再)「よーく考えろ」の意味





「よーく考えろ」といった上司は、本当に正解を知っていることもあれば、
単なる思いつきで言っていることもあります。



真に受けて「よーく考えた」アイデアが、却下されてあとでヤケ酒をあおったとしても、
「よく考えた本人」の責任です。上司が思いつきで言葉を発しているかもしれない
心理的な構造や社会的な構造を、本人が理解していないことになります。



で、相手の思惑にはまらないように、相手の「正解」を期待せずに、自由にあれこれと
「よーく考えた」とします。しかしまたもや、「ウチじゃできない」「社長のGoサインが出ない」
のダメだし連発…。



本当に頭がこんがらがってきそうです。コトの顛末が気になる人はP30以降に登場する
「ぶっ飛んだ埴輪製造会社」でのお話を、お読みください。






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