本当に「人生を変える」草野球
何かの書評で本書のタイトルを見た瞬間、「そんなアホな」と思いました。
単なる精神論でも唱えた自己啓発書かと。
しかし、本書はそんな先入観を見事打ち破ってくれます。
本書に書かれていることを実践すれば、「人生が変わる」かもしれません。
著者でもあり、「東京バンバータ」の監督でもある熊本浩志さんは、
チーム全体に、このような意識を排除することを徹底されているようです。
- 「上から目線」…高校・大学時代に実績のある経験者
- 「しょせんお遊び」…週2回しか参加できない社会人
守備の要はショートではない!
実は、監督の熊本浩志さんは、"美しいカデン amandana" を開発する、
株式会社リアルフリートの社長さんです。
会社の経営者の方なので、ビジネスの場面で必要とされる意思決定を、
野球になぞらえている部分もあります。
- (ビジネス)「いい『間』から、いい『流れ』を作る」
- (野球)スピードよりコントロールを重視する
- (ビジネス)「常にムダを省く」
- (野球)省エネ投法で相手を手玉に取る
- (ビジネス)「意識しての適材適所」
- (野球)守備の要はサードに固定する
baseball / BernardBoyGenius
「草野球」をカテゴライズ
「文章の書きかた」など「勉強法」の本を読んでいると、
「仕事のデキる人」は、「言葉の置き換えが上手い!」と
言われますが、熊本監督(社長)は、ホントにその通りだと思います。
ですが、それ以上にスゴイ!と思うところは、
「草野球」を「硬式野球」、「プロ野球」、「学生野球」とは、
切り離して考え、専門分野化しているところです。そのためチームメンバーに対して、
- 休日の貴重な時間を使ってどうっやたら楽しめるか?
- 社会的背景の違うメンバーの目的意識を合わせられるか?
- 若い時にできたしょうもないプライドを捨てられるか?
を「筋肉痛」ではなく、「頭脳痛」になるぐらいの意識を求めていらっしゃいます。
別に草野球に限らず、短時間で何かを「心から楽しみたい!」と思う人には、
オススメの一冊です。
【関連エントリ】
ともに戦える仲間のつくり方
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