第2特集 日本農業・真の実力
最初の見出しを見ると、「コメ、リンゴ、ナガイモ…海外市場を招いた農業生産者」とあります。
これらの輸出作物は、規格外や減反政策のあおりで、日本国内で流通できなかったものです。
コメは、台湾の高級デパート、リンゴは台湾・東南アジア・ヨーロッパ、
ナガイモは台湾・アメリカなどに高級品として、輸出されているようです。
ここまでで、管理人は「ひょっとしたら…」と思いました。
先日、TPPで日本は世界一の農業大国になる ついに始まる大躍進の時代
という本の感想文を書いたので、その著者の方と、全く同じことを言ってるなと。
レタスの収穫 / onohiroki
実は強い日本の農業
"輸出の可能性を探る意欲的な農業生産者がいる一方で、高齢化や耕作放棄地の増加など、補助金に支えられ、国内でしか生きられないよう脆弱なイメージが喧伝される農業。はたして、どちらが日本農業の本当の姿なのか。
(P102)
これは冒頭での読者への問いかけですが、この特集の全体像を見る限り、
前者を後押しするような感じの記事でした。
P104を見ると、日本の農業生産物が世界市場で競争するのに、有利な状況が分かります。
ざっとあげるだけでも、以下のような感じです。
- 1960年から農家1人当たりの生産量は上昇し続けている
- コメの生産額は減少しているが、野菜・果実類の生産額は1970年以来ほぼ横ばい
- 日本の生産額は世界第5位。茨城県と千葉県だけでニュージーランド一国に匹敵する
国家貿易の撤廃を訴え
シロウト目に見て意外と潜在競争力をもつ日本農業ですが、問題もあります。
- 海外市場で定期的に販売するための物流やPR方法が未整備
- コメ・小麦・バター・牛乳・砂糖などカロリーの高い品目には高率の関税
本誌を見る限りでは、これら高関税の品目について、関税をはずしても、
海外でも売れる品目に生まれ変わり、農業生産者の成長が期待されることを示唆しています。
【関連エントリ】
TPPで日本は世界一の農業大国になる ついに始まる大躍進の時代
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