2013年1月22日火曜日

今週の週刊東洋経済 2013年1月26日号

公的年金問題の裏返し・65歳定年特集



今週の週刊東洋経済 2013年1月26日号



今年、4月から65歳までの雇用確保が、全ての企業に義務化されるらしいです。
企業は、原則希望者全員に対して、


  1. 再雇用
  2. 定年引き上げ
  3. 定年廃止


のいずれかの措置を、取らなければならないそうです(高年齢者雇用安定法の改正)
P37のリード文にあるように、定年引き上げの義務の背景には、
「老齢年金の支給開始年齢の引き上げ」問題があります。



といっても、なぜ「老齢年金の支給開始年齢の引き上げ」をするのかは、
今さら述べても仕方がないので、この記事では、別の観点から感想を述べたいと思います。




種

柿の種 梅しそ 手にとってみた / uka0310




「片手落ちの視点」と「強制参加のイス取りゲーム」




毎週、経済誌の特集をウォッチングしていると、さまざまなことを感じます。
その中で、特に強く感じたことは、「片手落ちの視点」「強制参加のイス取りゲーム」
という印象です。



そもそも、人間の社会が発展してきたコツは、いまあるモノやサービスに
どれぐらいの付加価値をつけてきたかということにあります。



田んぼや畑に蒔く種もみと農業の話であれば、来年の収穫時になったら、
元の種もみに、「いくらプラスアルファして取り戻せるか?」というようなことです。



そのためには、今ある資源(資本や労働)を活用し、将来には資本への投資や、
労働への所得分配する、というサイクルが必要となります。
(このサイクルを「経済成長」とも言う)




誌面をざっと一読すると、どうもそういった「サイクル性」に欠けているように感じます。
パラパラと内容をめくってみると、


  • 「現役の賃金切り下げで世代間対立の助長も」(P38)
  • 「財政のツケを若者に負わせるのは不合理だ」(P71)
  • 「コスト削減のツールに高齢者が利用されている」(P73)


全員が、「毎年減らされることが確実のイス取りゲーム」に、
強制参加させられている、という印象がぬぐえません。



「そうだ葉っぱを売ろう!」




手前ミソですが、先日、そうだ葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生
という本の感想文を書きました。おかげさまでこの記事について、各所から、
いくつかのおほめの言葉をいただきました。



個人的には、「やるやん!オレ」と思いたいところですが(笑)、
多分、反響をいただけたのは、文章の内容が「明るい経済成長」につながる話
だったためである、と考えています。



同じ感想文を書くなら、「ゼロサム・ゲーム」か「マイナスサム・ゲーム」の本の感想文ではなく、
「プラスサム・ゲーム」になるような本の感想文を書きたいものです。




【関連エントリ】


そうだ葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生









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