2013年1月15日火曜日

社会を変えるお金の使い方~投票としての寄付 投資としての寄付

電子マネーと寄付の関係



社会を変えるお金の使い方~投票としての寄付 投資としての寄付



メイカーズ関連の本を読むと、必ずといってい良いほど、
資金調達の話が出てきます。将来有望な個人や法人が、紹介されているとは言え、
DIY製造業もDIYバイオテクノロジーも、それほどお金は、持っていません。



いくら、技術革新の恩恵を受けているからといっても、さすがに「収入ゼロ」では、
食べていくこともできないので、彼らは資金調達もしています。でもどうやって?



それはクラウド上からです。クラウドファウンディングと呼ばれるサイトが、
世界各国で次々に立ち上がっています。日本で言えば、CAMPFIREReadyForという
サイトが、先駆け的な存在です。





奈良の大仏さん

Daibutsu / Maarten1979





株式会社への出資と社会福祉法人への寄付




営利法人の株式を購入することと、社会福祉法人(非営利法人)に寄付を行うことは、
異なる行為のように思われるかもしれませんが、両者の根は同じです。



生まれたての営利法人(株式会社)は、「資本金」と呼ばれるもので成り立っています。
一方、生まれたての社会福祉法人(非営利法人)は、「寄附行為」で成り立っています。
法務局に行って、両者の登記簿を比較すると、「資本金」と「寄附行為」は同列に扱われ、
同根であることがよく分かります。



今の日本において株式会社に出資することが、「日常風景」であるかどうかは、
意見の分かれるところですが、本書では、NPO(非営利法人)への寄付も、
日常的に浸透しているかどうか、判断するのは難しいとしています。



電子マネーで合コン代の決済




ただ、本書で指摘されているように寄付という言葉は、別の言葉で昔から使われています。



  • 勧進(神社仏閣の修繕や建設のための寄付集め)(P231)
  • 寄進(神社や仏閣に土地やお金を寄付すること)(P232)
  • 奉加帳(勧進を行った人やモノの量を書き連ねた帳面)(P252)



寄付は、決して日本人にとって、「なじみのない」行為では、ありません。
月並みな言い方をすれば、寄付をすることが「スタイリッシュ」「Cool!」であるという具合に
認識されると、普及が進むのではないかと思います。




例えば、その手段として、有名人の方に寄付の重要性を訴えかけれもらう、というものがあります。
本書の例を取ると、8世紀に「奈良の大仏」建立のための資金調達をした、
行基というお坊さんや、SMAPの稲垣吾郎さん(稲垣さんが何をされたのかは、
本書を読んでみてください)。



また、寄付の認知度をあげてもらう手段として、「チャリティ合コン」が紹介されています。
この合コン代を、電子マネーの普及によって、寄付に関する決済を携帯端末(スマホ)などで
完了させる
ことができるようになると、なかなか面白いことになると思います。



「合コン」をして、決済をスマホで済ませることができれば、
女の子から「It's Cool」と言われて、モテそうですから(笑)




【関連エントリ】


子どもの貧困-日本の不公平を考える その2
困っているひと
バイオパンク-DIY科学者たちのDNAハック
MAKERS―21世紀の産業革命が始まる
電子マネー革命~キャッシュレス社会の希望と現実




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