正岡子規とtwitterと堀江貴文さん
本書は、正岡子規が、最晩年(1902年)に亡くなるほぼ1年前から、
日々の生活の様子や、自身が詠んだ句、訪問客(高浜虚子・河東碧梧桐・伊藤左千夫・長塚節)
とのやり取りなどを記した随筆です。
「雑記」とも言えますが、人間本来の「生きる意欲」が、余すことなく表現されてます。
- 食欲→日々の献立記録
介護なしでは寝起きもままならかったと聞きます。でもとにかく食べまくる。
おやつも入れて、一日4食から5食ぐらいは、食べていたような感じがします。
34歳没ですが、消費カロリーは、60歳分まで摂っていたような・・・。
- 生への欲求→錐を使っての自殺を押しとどめる
でも、錐を使って体を貫いても、さぞかし痛かろうと想像し、思いとどまっています。
あくまで「死」よりも「生」にこだわっている感じです。
この場面は、2009年から2011年にかけて放映された、
NHKの年末大河ドラマ・「坂の上の雲」で、俳優の香川照之(市川中車)さんが、
熱演されていたと思います。
- 観察欲
「病床六尺」に代表されるように、病床から見える、わずかな場面を切り取って、
客観的に俳句を読む精神的タフさが、スゴイ。本書にも数えきれないくらい、俳句がのっています。
読んでて思わず、「あなた、死にかけじゃないんですか?」と、つぶやいてしまった。
R0011213 / dishhh
正岡子規とtwitter
今の世の中は、便利なもので、twitterという、
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)があります。
個人的には、識者・著名人と言われる人が、何を考えているのか、気になってフォローしています。
その中には、なぜか、正岡子規もいます。どなたか親切な方が、「twitterbot」を作って、
明治に詠んだ、子規の句を甦らせたのでしょう。
もし、子規が今の世の中に生きていたら、大はしゃぎしてつぶやき倒すでしょう。
多分、100万フォロワーは確実です(笑) twitter 正岡子規 @shikikoji
正岡子規と堀江貴文さん
現在(2013年1月6日現在)、長野刑務所に収監されている、ホリエモンこと、堀江貴文さんは、
昨年、「刑務所なう」という本を出版されました。
刑務所から見える風景は、単調でごく限られているのに、
堀江さんから見える、「世間」は非常に、「いきいき」と、描かれています。
夏の刑務作業の後に支給される、麦茶さえにも「生きる喜び」が、感じられます。
そして、日々、何を食べたか、きっちり記録されています。
半分ぐらいは、食事についてです(刑務所にいるのでそれぐらいしか楽しみがないそうで・・・)。
世間で「コイツは、スゴイ!」と呼ばれる人は、
どんな境遇にいても、
【関連エントリ】
刑務所なう。シーズン2 前歯が抜けたぜぇ。ワイルドだろぉ?の巻
【参考文献】
堀江貴文 刑務所なう。 文藝春秋
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