図で分かる!40才定年制
前回は、ラジアの年功型賃金モデルを使いながら、
日本の雇用慣行と公的年金の制度について、考えてみました。
タイトルにある通り、著者は40歳定年制にして、
年齢と賃金の関係をどのようにすべきか著者の主張をまとめると、次のとおりです。
- 20才から75才まで働くとして、人生を3ブロックに分ける
- 40才・60才で区切りを設ける
- 2つの区切りで、学び直し、キャリアアップ、現状維持などのキャリアプランを設ける
- 賃金はその時の能力、働く意欲などによってオープンな労働市場で決める。
40才定年制の賃金モデル
作図は、管理人が想像しながらオリジナルで作ってみました。
教えて!40才定年制 Q&Aのコーナー
当然、40歳定年制を設ければ、各所から批判が続出するでしょう。
本書でもかなりの部分が、批判や反対意見に答える内容になっています。
その一部を抜粋しておきましょう。
本文中はそうなってませんが、Q&A式にしています。
その方が、分かりやすいと思い、管理人が個人的にまとめさせていただきました。
(あまりやると本を読む楽しみがなくなるので、3つぐらいにしておこう)
Q:40歳定年制になると40才で、政府が強制的に退職を決めることになるのではないか?
A:40歳定年制とは、75才まで働ける社会を目指しており、世間の実情と労働法との乖離をなくそうとしている
(P13 第1章日本の新しい形をつくる)
Q:40代は教育費や住宅ローンなど人生で最もお金がかかる時期。その時期に転職するのは…。
A:転職市場を活性化し、「スキル再構築」、「学び直し」など教育制度を盛り込む
(P98 第2章日本を活気づける「40才定年制」)
Q:今働いている40代・50代にしてみれば、40歳定年制は割りを食ってしまうではないか?
A:過渡的な問題は生じる。だからといって何もしないで良いという理由にはならない。所得補償などの激変緩和措置で対応する。
(P96 第2章日本を活気づける「40才定年制」)
Q&A / quinn.anya
Google先生も教えてくる40才定年制
柳川先生の「あるべき論」が先行していているような気もしますが、
40歳定年制は、ところどころ注目されているのもまた事実です。
「40才」、「定年制」とかで検索かけたら、Google先生がいろいろと教えてくれますので、
興味のある方はぜひどうぞ。
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【参考文献】
城 繁幸 若者を殺すのは誰か? (扶桑社新書)
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