行動経済学の初歩テキスト
本書自体は、行動経済学の考え方や理論の紹介そのものに終始しています。
素っ気ないといえば、それまでですが、本書を読んでおけば、次の本が
ぐっと読みやすくなります。
ダン・アリエリー
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版
早川書房
ロバート・B・チャルディーニ
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
誠信書房
これらは、大学の経済学部の方だけでなく、社会学や心理学を専攻している方にも、
おススメできる本です。
分量の多い本を読む前に
両書ともにアマゾンのレビューでなかなかの評価を得ています。
しかし何せ分量が多い。先にガブッ!とわかる世界一やさしい行動経済学の教室の方で、
「予習」をしておけば、読む時間の短縮が図れるでしょう。
読み切れないほどドラマチックな内容は、良かったのですが、
その分、個々の理論や考え方を把握するのに時間がかかります。
つまり、つまり最もおススメな読み方は、補完的に読むことです。
人体実験 / yuichirock
キホンは主流派経済学
行動経済学と聞くと、なんだかこれまでの経済学(主流派経済学)を飛び越えて、
全く独自理論のように聞こえるかもしれません。しかし、行動経済学は、
「経済学」と名がついているように、主流派経済学から派生した分野です。
"ただし、あくまで行動経済学は従来の経済学の一分野です。経済学の標準的なモデルをベースにして、現実の経済活動や人間行動を補完的に説明しようとする試みです。ですから、経済学の基本的な知識も押さえておく必要があります"
(P36 第1章なぜあなたは宝くじを買ってしまうのか?)
そういや行動経済学については、最近の標準的なミクロ経済学のテキストでも、
最後の方に言及していたなぁ。
【関連エントリ】
影響力の武器第二版 なぜ、人は動かされるのか
【参考文献】
山岡道男 淺野忠克 ガブッ!とわかる世界一やさしいミクロ経済学の教室 アスペクト
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