DIY製造業が第3次産業革命を起こす!
- スプリンクラー
- 自動車
- レゴブロックのサプパーツ
- 航空機
これらは、本書で登場する工業製品です。
ただし、「大企業の研究開発」・「大量生産」・「大量販売」の世界とは、
無縁の、「ガレージ」から生まれてきています。
見出しの通り、Do it Yourself!です。
本書の主旨に沿って意訳をすると、「好きなものを作ってみんなで売ろう」というところでしょうか。
レゴクリエイター トラック 背面 / norio.nakayama
19世紀や20世紀の世の中であれば、
「自分の好きなもの」を、世の中に流通させることなど、ほぼ不可能でした。
やったとしても、かなりのハイリスクを覚悟の上、しなければなりませんでした。
ですが、DIY製造業では、そんなハイリスクを、ローリスクにします。
- 大規模生産に必要な工場、
- 約束を守らなければならない労働組合
- 法律として課せられた製造物責任
など、前世紀の決まりごとを、いともたやすく乗り越えてしまいます。
(もちろん、これらが消えてなくなる、というわけではありませんが)
"デスクトップの工作機械と製造請負サービスが手軽にできるようになった
おかげで、アイデアさえあればだれでも本格的に製造業を始められるようになった。
物質的なものづくりの世界での起業に対する参入障壁は、急速に下がっている"
(P251「第11章メイカービジネス」より)
本書の著者は、以前週刊ダイヤモンドの特集でも組まれたことがある、
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 の著者の、クリス・アンダーソンさんです。
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 では、YouTubeなどのFreeビジネスが、
第3次産業革命を起こす様子を中心に書かれていましたが、
本書では、製造業が第3次産業革命を起こす様子が、つづられています。
ちなみに本書で登場するDIY製造業は、全てアメリカ企業です。
日本におけるDIY製造業の様子について、知りたい場合は、
FabLife ―デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」 (Make: Japan Books)
をオススメします。
【関連エントリ】
バイオパンク-DIY科学者たちのDNAハック
【参考文献】
クリス・アンダーソン フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
田中浩也
FabLife ―デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」 (Make: Japan Books)
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