野口先生の金融政策論とクルーグマンの財政支出論
さっき、ポール・クルーグマン先生の
さっさと不況を終わらせろ!という記事をUPいたしました。
早稲田大学の野口悠紀雄先生が、その関連ネタをおっしゃってます。
"以上の説明から分かるように、金融緩和が機能しないのは、
資金需要がないことだ。(中略)経済に元気がなく資金需要がないとき、
いくら金融を緩和しても支出を増やすことはできない"
(P99連載記事「慢性デフレ新型バブル」より)
今週の連載では、資金需要がないところに、金融緩和しても意味がない、
ということが、語られています。
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でもちょっと、待てください。
さっさと不況を終わらせろ!の記事で書いたように、
中央自動車道笹子トンネルの事故で見られるよう、
設備更新のための投資(資金需要)が、必要そうなところは、
いっぱい、ありそうやん!
一方では、お金をジャブジャブにさせようとして、
もう一方では、お金が足りない、という矛盾。
多分、これは、マクロ経済学でいうところの、
「期待」の問題に当たりそうだ。
さっさと不況を終わらせろ の本文から、
分かりやすそうなところを、引用してみよう。
"みんなが突然、借金が多すぎると思いこんだら、
借り入れ側は、支出を抑えざるを得ないと思うけれど、
でも貸し手側も支出を増やそうとは、思わず結果は不況だ
-大恐慌ではないけれど、立派な不況だ"
(P54 第2章「不況の経済学」より)
【参考文献】
、
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