その問題、社会学か、心理学か、経済学か?
管理人は、「おちゃれけミクロ経済学」の運営をしているせいか、
たまに読者の方から、「経済学部を卒業したのですか?」と聞かれます。
ですが、実際に卒業したのは、「社会学部」です。
経済学については、30をとうに超えてから、独学で始めました。
本書は、心理学、経済学、市場リサーチなどの研究成果に基づいた
社会心理学の古典的名著です。
そんな「経済学マニア現在進行中」の管理人が、本書を読んでの結論は、
「要するに、プロセスの経済学について述べたいのか!」、ということです
管理人は、「なんちゃって社会学士」のせいか、残念ながら、
心理学や社会学の説明部分は、目に入りづらかったです
(大学関係者のみなさますいません)。
09041401 / INXIAN
行動経済学とプロセスの経済学
プロセスの経済学とは、集団行動などの意思決定の過程において、
自分がその決定に参加することによって、たとえ集団が出した結論が、
どんなに「不合理」であっても満足する、ということを研究する、ミクロ経済学の一分野です。
昔からの経済学的な人間は、「合理的な人間」であることが、想定され、
「不合理な行動」なんて、取るはずがないというのが、定説でした。
しかし、人間は、必ずしも経済学的に「合理的な行動」をする訳ではありません。
そのため、近年では、「行動経済学」をはじめとして、従来の経済学観によって、
説明し得ない分野が、発達してきています。その発達した分野の一つが、
本書で取り上げられた「プロセスの経済学」です。
ちなみに、本書では、プロセスの経済学について、
はっきり述べているわけではありません。「第11章 選択にどう向き合うか」の小見出しである、
「選ぶときを選ぶ」(P261)辺りを読んでいると、そんな風に感じました。
"こうした決断を下す過程で、どんな手順を踏み、いくら時間を費やし、どう調査し、どういった心労を抱えたかを書き出す"
なんだか社会心理学からは、どんどん離れていく記事になってしまいました(笑)
「行動経済学」やプロセスの経済学、「幸福の経済学」などの
テーマに関心がある方は、【関連エントリ】や【参考文献】までどうぞ!
【関連エントリ】
影響力の武器第二版 なぜ、人は動かされるのか
幸福度をはかる経済学
【参考文献】
ブルーノ・S・フライ 幸福度をはかる経済学 NTT出版
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