現代の問題を考える際には中世ヨーロッパへ
経済学の始まりは、アダム・スミスを始祖として、
18世紀ごろに遡るということを聞いたことがあります。
そのせいか、経済学の勉強をしていると、18世紀以降のヨーロッパ人が、
何を考えていたか(考えているのか)ということには、ちょくちょく出くわします。
アダム・スミスの他にも、
- ロバート・マルサス
- カール・マルクス
- ジョン・M・ケインズ
- フリードリヒ・ハイエク
- ヨーゼフ・シュンペーター
かなり大ざっぱな区切りですが、経済学では、「大家」の方がたです。
もっとも、やはり18世紀から20世紀にかけて活躍された方々なので、
それ以前のヨーロッパ人は、何を考えていたかということについては、つい疎くなってしまいます。
管理人が、中世ヨーロッパと聞いても、いまいちピンときません。
ですが先日、当ブログでも書いた評価経済社会によると、
中世ヨーロッパにおけるキリスト教や教会は、現代で言うところの、
マスメディア・義務教育の役割を担っていたそうです。
カトリック弘前教会教会堂 天地創造からキリストが生まれ、岩木山の地に殿堂されるまでの物語 / monoprixgourmet_bis
それほどのものならば、中世のキリスト教神学は、
近代のヨーロッパ人にも精神的な影響を与え、現代の科学技術に対する考え方にも
やはり影響を与えているのではないか、と考え本書を読みました。
"ところで、原子物理学とは、原子がもつ科学ではなく、原子についての科学である。現代科学は原子の構造や宇宙の始まりを探っている。同じように神学は神の学問と言っても、神がもっている学問ではなく、神を原理(始め)とする世界についての学問であり、神について人間が近づくことができる範囲の学問である。けして神秘の学問ではない。神が創った世界を、そしてその原理である神を、どこまで学問的に語れるか、論理的に考えれるかぎりを尽くした人間の営みであった。"
(P4「はじめに」より)
【関連エントリ】
神学部とは何か 非キリスト教徒にとっての神学入門
評価経済社会~ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている
"
0 件のコメント:
コメントを投稿