佐藤優さん、めちゃくちゃ勉強家!
関西で私立大学への進学を考えると、必ず出てくる
「関関同立」(関西・関西学院・同志社・立命館)。
そして大学名を見た後に、必ず偏差値を見る(少なくとも高校生だった私は)。
どういうわけか、関西学院と同志社の神学部には、「-」の文字が、入ってたような気がします。
これは、「特別な志願理由」がないと、
入れないのではないかと思い、けっこう気になっていました。
(「-」は、これは、私の記憶違いかも知れません)
ちなみに、最近の受験予備校の資料には、偏差値がちゃんと入っているそうです。
結局のところ、両大学のその他の学部に関しても、個人的にご縁は、ありませんでしたが(笑)。
著者の佐藤さんは、同志社大学神学部出身のクリスチャンです。
サブタイトルが、「非キリスト教徒にとって神学入門」とあるだけに、
クリスチャンでなくても、神学がわかるよう、神学用語には、丁寧に注釈がつけられています。
また、「お金」の話ありーの、「受験偏差値」の話ありーの、で、
非キリスト教徒でも、身近に感じられる話題が、ふんだんに盛り込まれています。
初心者にかなり、配慮したつくりになっていることが分かります。
おかげさまで、私も、途中で挫折することなく、すべて読めました。
中でもおもしろかったのは、外務省入省後にロシア語習得のために、
留学したモスクワ国立大学の言語学部についてのエピソードです。
その言語学部のロシア語学科には、「ロシア語が特別下手になるコース」が、あったそうです。
これは西側諸国の外交官がロシア語に明るくなり、ソビエト連邦内で、
スムーズな情報収集をされるのを嫌って、レーニンが直々に、作らせたコースだそうです。
PIECE of PEACE TOKYO レゴで作った世界遺産展Part2 聖ヴァシーリー聖堂_07 / ajari
本書は、クリスチャンでない方でも、一読の価値がある一冊です。
「実学」である一般学問と、「虚学」である神学についての関係が、よく分かりました。
その他の分野で、「佐藤ワールド」を知りたい方は、
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門 をおすすめします。
佐藤さんは蔵書を4万冊も所蔵しているそうです。
【関連エントリ】
私のマルクス
社会人のための勉強法について~我妻先生と佐藤優さん
【参考文献】
佐藤 優 読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
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