エネルギーではなく系統(システム)の解説書です
ある読友さんからすすめてもらいました。
内心、以前に読んだことがある、そんなに期待はしてなかったのですが、
いい意味で「はずれ」ました。電力供給が一番わかる (しくみ図解) とは、
構成が、全く違っていました
本書は、電力の「発電」・「送電」・「配電」のうち、
「送電」にしぼってスポットを当てた、技術的解説書だと思います。
鉄塔 / torugatoru
エネルギー問題も、流通システムも、
ごちゃごちゃになっていたところに、非常に良い本に出会ったと思います。
- 電気は生産と消費が同時でなければならない
- 電気は貯められない
- 電力の安定供給は、電力の送電距離に反比例し、電圧の2乗に比例する ※
- 日本には弓なりの縦長の国土で、需要を賄うだけの天然資源は、存在しない
※つまり電力の生産地と消費地が離れるほど電力供給が難しいことを指す。
という事実に基づくと、エネルギー資源として何を使うかも重要ですが、
いかに効率的な送電網を築くかも、同じくらい重要であることが、分かりました。
その中で個人的に期待したい技術は2点です。
- NAS電池(大型の電力貯蔵電池)
- スマートグリッド(分権的な負荷追従システム)
本書は2002年に出版されてますので、
現在これらの技術が、どこまで進んでいるか、知りたいものです。
参考文献:
今泉大輔 電力供給が一番わかる (しくみ図解)
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