「適塾」と似てる!
本書のタイトルであるアプレンティスシップ・パターンとは、
ソフトウェア開発者を育成するための、徒弟制度のことです。
管理人は、プログラミング言語について、何か知っているわけではなく、
「徒弟」という中世の古めかしい言葉にも、なじみがありません。
従って、本書の特徴を表す的確な感想は、述べられません。
ですが、本書を読んで、なんとなく思い出す本がありました。
それは、手塚治虫の陽だまりの樹 全巻セット (小学館文庫) です。
(ついこの前、BS時代劇でも放映されていましたね)
その陽だまりの樹 では、大坂にあった適塾や、そこの塾生たちの学びに対する姿勢が、
いきいきと描写されています。この適塾の学習スタイルが、
「熟練技術者の技と心得」という本書のサブタイトルにピッタリ来るように感じます。
- 半学半教(特定の教師がいるわけではなく、必要に応じて教師役と生徒役が変わる)
- 徹底した読書(理解を深めるためには、洋書の素読や暗記の強要)
- 実証主義(アンモニアの生成、医学貢献のための刑死人の解剖など)
これらは、陽だまりの樹 で登場した、塾生のエピソードですが、
アプレンティスシップ・パターンの教訓にも、通じるものがある、と思います。
- よき指導者を見つける(P84)
- 継続した読書(P138)
- 壊してよい「オモチャ」を持つ(P108)
参考文献:
手塚 治虫 陽だまりの樹 全巻セット (小学館文庫)
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