自分の頭で考えましょう!
- 会社の終身雇用
- 貯金
- お上
- 税金
これらは、各章のメインテーマであり、「魔法の言葉」でもあります。
水戸黄門の「印籠」のように、これらを持ち出されれば、
日本人の思考を、概ね停止させられるからです。
著者の勝間さんは、リスク・リテラシーという言葉を
キーワードとし、「魔法の言葉」に取り込まれることの、危険性を指摘しています。
特に、1章と3章では、OECD(経済協力開発機構)や政府の統計を交えつつ、
法律、経済など、私たちが、「当たり前」と思い込んでしまっていることについて、
解き明かしをしていきます。
勝間さんは、現在の日本の人口構成がそうであるように、
富の分配が、高齢者への分配に偏っていることを指摘しています。
そのため、冒頭であげた、「当たり前」のようなことについて、
「自分の頭で考えてください」というメッセージ性が感じられます
(特に20~40代の人に向けて)。
考える人 / pyoeswie
管理人は、本書を図書館で借りて読みました。
背表紙の分類番号を見ると、「336」になっています。
330番台は、経済学の分類番号です。
でも、どちらかというと、「370」の「教育」のジャンルに入るのじゃないかなぁ?
多分、こどもから、おとなまで、幅広く「生涯教育」のテキストとして使える本です。
「勝間和代さんの本」と聞くと、経済学や、会計のイメージを思いついてしまいますが、
最近は、いろいろなジャンルの本を、出されてますねー。
【関連エントリ】
15歳からのファイナンス理論入門-桃太郎は、なぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?
【参考文献】
勝間 和代 「有名人になる」ということ (ディスカヴァー携書)
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