「おとなの約束事」を守らない人
本書を読んでいると、「三ズ主義」という言葉を思い出します。
- 「休まズ」
- 「遅れズ」
- 「働かズ」
これらの言葉は、童門冬二さんの小説の中で、
江戸時代の中~後期に登場する武士を、
表現されるために用いられています。
彼ら(童門小説の江戸期の武士)の大方は、
太平の世の中にあって、
財政、産業振興、最低限の治安維持以外に
やることは、ありません。
小説を読んでて、
「この人たち、何しに、お城や藩庁に通っているのなぁ」と思ったりします。
An interesting ethical question. / 顔なし
それをふまえて本書を読むとさかんに、
「だるい」、という言葉が出ていることが、気になります。
言葉だけをとらえると、「なんてけしからん!」という、お叱りを頂戴しそうです。
しかし、著者が「だるい」と使っている文脈を、よく読むと、
もはや、現代では、「無用の長物」といったことについて、
「だるい」という表現が、用いられているように思います。
"仕事が暇なのがバレると仕事を増やされるかもしれないので、
ひたすら仕事をするふりをしながら(PCの)スパイダソリティア
というトランプゲームをやっていた"
(本書P37)
著者のphaさんは、無用の長物のような仕事を、「おとな」のふりしながら、できる人ではないのでしょう(笑)
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