本棚に思わず手が伸びた(笑)
1~3章は、ミクロ経済学っぽくて、かつ社会学っぽい作りです。
経済学部だけでなく、消費論を勉強されている社会学部の学生さんが、
読んでもおもしろいのでは、ないでしょうか?
スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学
禁欲と強欲 デフレ不況の考え方
本書の土台となっている考え方は、ミクロ経済学のお話なんで、
これらの本を読んでおけば、本書は、すぐ読めます。
飯田先生(マクロ経済学)の本領は、第4章以降に発揮されてます。
●貨幣法制説(P154)
つまるところ、今の不換紙幣は、「紙」と国家権力の裏付けで
できているという考え方。けっこうびっくりした。
別の著作(歴史が教えるマネーの理論 )で、
貨幣商品説(物々交換用の金銀)を例にとって、説明されていたので。
●PayPalやネット課金は普及するか?(P164)
みんなが使い出したら使うかも。ネットワーク外部性の問題。
かつての「FAX」と同じ。一人だけFAXを所有していても意味はなく、ある一定数以上の人が、
使い出したら、爆発的に普及するのでは?
●サービス専用のクーポン券(P175)
これは、結構難しい。クーポンを仲立ちして、サービス同士の
等価の交換をできるか?という問題に、ぶち当たるではないでしょうか?。
20分マッサージクーポン券。いいホテルだね / G4GTi
【参考文献】
吉本佳生 スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学
吉本佳生 阪本俊生 禁欲と強欲 デフレ不況の考え方
飯田泰之 歴史が教えるマネーの理論
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