「みんなが働かなくなるのでは?」という心配について
本書は概ね3部構成です。
1.ベーシック・インカムとは?
たまに、「ベーシック・インカムがあると勤労意欲が削がれる」
という話が聞こえてきます。ですが、本書ではそれを否定しています(P55)
確かに都市近郊だと、月5万円の最低生活費をもらっているだけでは、
「シェアハウスに閉じこもってコンビニを往復するだけで終わり」
ですね。思わず納得してしまいました。
ある意味、「パチンコやりたい」、「酒飲みたい」など、
人間臭い欲望を満たそうと思えば、ベーシック・インカムだけでは、
とてもやっていけないません(個人的な好みですが)。
結局のところ、働いて元手を得なければならなりませんし。
2.現在の社会保障(年金制度)の問題点
・世代間不公平の真実(P107)
→社会保障給付の差が、8340万円(1940年生まれと2005年生まれの比較)
3.ベーシック・インカムの財源論
・一般会計予算の50兆円特別会計への繰入分(P160)
→使途は、国債償還、地方交付税交付金、社会保険給付
・公務員の人件費分
→「どこの自治体も、地方交付税交付金がないと、8割とか9割は立ち行かなくなる」(P212)
「平成22年度公務員人件費について」 財務省
Central Gov't Bldg. No.4 / Dick Thomas Johnson
ベーシックインカムについては、
兄弟ブログの「おちゃらけミクロ経済学」でも、取り上げています。
こちらも、よろしくお願いします。
参考文献:
小飼 弾 働かざるもの、飢えるべからず。
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